Oracle Solaris Studio 12.2: パフォーマンスアナライザ

実験名

新しい実験のデフォルト名は、test.1.er です。接尾辞 .er は必須です。この接尾辞を持たない名前を指定すると、エラーメッセージが表示され、名前は受け付けられません。

experiment .n.er という形式の名前 (n は正の整数値) を選択すると、以後の実験ではコレクタによって名前の n が自動的に 1 ずつ増やされます。たとえば、mytest.1.er の次は mytest.2.er、その次は mytest.3.er、以下同様に名前が付けられます。コレクタはまた、実験がすでに存在する場合も n を増分し、すでに実験名が使用されている場合は、使用されていない実験名が見つかるまで n の増分を繰り返します。実験が存在していても実験名に n が含まれていない場合、コレクタはエラーメッセージを出力します。

実験はグループにまとめることができます。グループは実験グループファイル内に定義され、このファイルはデフォルトでは現在のディレクトリに格納されます。実験グループファイルは、1 行のヘッダー行のあとに 1 行につき 1 つの実験名が定義されているプレーンテキストファイルです。実験グループファイルのデフォルト名は test.erg です。名前の末尾が .erg でない場合、エラーが表示され、その名前は受け付けられません。実験グループを作成した後で、そのグループ名で実行したすべての実験は、そのグループに追加されます。

次に示す行を最初に持つプレーンテキストファイルを作成すると、実験グループを手動で作成できます。


#analyzer experiment group

このあとの行に実験の名前を追加します。ファイルの名前の最後は、.erg でなければなりません。

collect ユーティリティーの -g 引数を使用して、実験グループを作成することもできます。

派生プロセスの実験は、系統によって次のように命名されます。派生プロセスの実験名は、作成元の実験名の根幹部に下線、コード文字、および番号を追加したものになります。コード文字は、fork の場合は f、exec の場合は x、組み合わせの場合は c です。数字は、fork または exec のインデックスで、成功したかどうかには関係ありません。たとえば親プロセスの実験名が test.1.er の場合、3 回目の fork の呼び出しで作成された子プロセスの実験は test.1.er/_f3.er となります。この子プロセスが exec の呼び出しに成功した場合、新しい派生プロセスの実験名は test.1.er/_f3_x1.er となります。