Oracle Solaris Studio 12.2: パフォーマンスアナライザ

「タイムライン」タブ

「タイムライン」タブには、コレクタによって記録されたイベントおよび標本ポイントのグラフが、時間の関数として表示されます。データは、水平バーに表示されます。それぞれの実験について、標本データに対応するバーと、各 LWP に対応する一連のバーが表示されます。LWP のセットは、記録される各データ型ごとに 1 つのバーで構成されます。時間ベースのプロファイリング、ハードウェアカウンタオーバーフローのプロファイリング、同期トレース、ヒープトレース、および MPI トレースなどがあります。

標本データを含むバーは、各標本の各マイクロステートで費やされた時間の色分け表現です。標本ポイントのデータは、そのポイントと前のポイントの間で費やされた時間を表すため、標本は時間として表示されます。標本をクリックすると、その標本のデータが「イベント」タブに表示されます。

プロファイルデータまたはトレースデータのバーには、記録される各イベントのイベントマーカーが表示されます。イベントマーカーは、イベントとともに記録された呼び出しスタックの色分けされた表現 (色付きの長方形が積み重ねられたもの) からなります。イベントマーカー内の色付き長方形をクリックすると、対応する関数と PC が選択され、そのイベントと関数のデータが「イベント」タブに表示されます。選択された項目は「イベント」タブと「凡例」タブの両方で強調表示され、「ソース」タブまたは「逆アセンブリ」タブを選択すると、呼び出しスタック内のそのフレームに対応する行にタブ表示が位置付けられます。

ある種のデータでは、イベントが重なって見えない場合があります。まったく同じ位置に複数のイベントが表示される場合は、常に 1 つだけが描画されます。1 - 2 ピクセル以内に複数のイベントがある場合、すべてが描画されますが、見た目には判別できない可能性があります。いずれの場合も、描画されたイベントの下に小さな灰色のティックマークが表示され、重なっていることが示されます。

「データ表示方法の設定」ダイアログボックスの「タイムライン」タブでは、表示するイベント固有データの種類を変更したり、スレッド、LWP、または CPU に関するイベント固有データの表示を選択したり、ルートまたはリーフでの呼び出しスタックの表示の配置を選択したり、表示する呼び出しスタックのレベル数を選択したりできます。

「タイムライン」タブに表示するイベント固有データの種類や、選択された関数にマップする色も変更できます。「タイムライン」タブの使い方の詳細は、オンラインヘルプを参照してください。