データの表示は、「データ表示方法の設定」ダイアログボックスで制御できます。このダイアログボックスは、ツールバーの「データ表示方法の設定」ボタンをクリックするか、「表示」->「データ表示方法の設定」を選択することで、開くことができます。
「データ表示方法の設定」ダイアログボックスには、次のタブを持つタブ区画が含まれています。
メトリックス
ソート
ソース/逆アセンブリ
書式
タイムライン
検索パス
パスマップ
タブ
このダイアログボックスの「OK」ボタンをクリックすると、現在のセッションに対して行った変更が適用され、ダイアログボックスが閉じます。「適用」ボタンをクリックすると、現在のセッションに対して、変更が適用されますが、ダイアログボックスは開いたままなので、変更を続行できます。
「保存」ボタンをクリックすると、カスタム定義されたメモリーオブジェクトを含む現在の設定が、ホームディレクトリまたは現在の作業ディレクトリ内の .er.rc ファイルに保存されます。設定を保存することにより、変更は、現在のセッションに加えて、将来のアナライザのセッションにも適用されます。
.er.rc ファイルは、アナライザ、er_print ユーティリティー、および er_src ユーティリティーのデフォルト設定を指定します。「データの設定」ダイアログボックスで変更を保存すると、.er.rc ファイルが更新され、3 つすべてのユーティリティーの出力に影響します。.er.rc ファイルについての詳細は、「アナライザのデフォルト設定」を参照してください。
「メトリックス」タブには、使用できるすべてのメトリックスが表示されます。各メトリックの 1 つ以上の列には、メトリックの種類に応じて「時間」、「値」、および「%」というラベルの付いたチェックボックスが表示されます。別の方法として、個々のメトリックスを設定する代わりに、ダイアログボックスの下部の行にある複数のチェックボックスをオンまたはオフにしてから「すべてのメトリックスに適用」ボタンをクリックすることにより、すべてのメトリックスを一度に設定できます。
「ソート」タブには、メトリックスが表示される順序と、ソート基準のメトリックスが表示されます。
「ソース/逆アセンブリ」タブには、次のような表示情報を選択するためのチェックボックスのリストが表示されます。
ソースリストと逆アセンブリリストに含めるコンパイラのコメント
ソースリストと逆アセンブリリストで重要な行を強調表示するためのしきい値
逆アセンブリリストにおけるソースコードのインタリーブ
逆アセンブリリストにおけるソース行のメトリックス
逆アセンブリリストにおける 16 進での命令の表示
「書式」タブでは、C++ 関数名と Java メソッド名に、長い形式、短い形式、または符号化された形式のいずれかを使用することを選択できます。「関数名に SO 名を付加」チェックボックスをオンにすると、その関数またはメソッドを含んでいる共有オブジェクトの名前が関数名またはメソッド名に付加されます。
また、「書式」タブでは、ユーザー、上級、マシンのいずれかの表示モードも選択できます。「表示モード」の設定は、Java 実験と OpenMP 実験の処理を制御します。
Java 実験の場合:
「ユーザー」モードでは、Java スレッドの Java 呼び出しスタックが表示されますが、ハウスキーピングスレッドは表示されません。
「上級」モードでは、ユーザーの Java コードの実行中には Java スレッドの Java 呼び出しスタックが表示され、JVM コードの実行中または JVM ソフトウェアが Java 呼び出しスタックを報告しないときにはネイティブな呼び出しスタックが表示されます。このモードでは、ハウスキーピングスレッドのネイティブな呼び出しスタックが表示されます。
「マシン」モードでは、すべてのスレッドのネイティブな呼び出しスタックが表示されます。
OpenMP 実験の場合:
「ユーザー」モードおよび「上級」モードでは、マスタースレッド呼び出しスタックとスレーブスレッド呼び出しスタックが調整されて表示されます。また、OpenMP ランタイムが特定の操作を実行しているときは、<OMP-*> という形式の名前を持つ特殊関数が追加されます。
「マシン」モードでは、すべてのスレッドのネイティブな呼び出しスタックと、コンパイラによって生成されたアウトライン関数が表示されます。
それ以外のすべての実験では、3 つのモードのすべてで同じデータが表示されます。
「タイムライン」タブでは、表示するイベント固有のデータの種類を選択したり、スレッド、LWP、または CPU に関するイベント固有のデータを表示したり、ルートまたはリーフでの呼び出しスタックの表示の配置を選択したり、表示する呼び出しスタックのレベル数を選択することができます。
「パスを検索」タブでは、ソースおよびオブジェクトファイルを検索するためのディレクトリリストを管理できます。特別な名前「$expts」は読み込まれている実験を参照しており、ほかのすべての名前はファイルシステム内のパスを示しているはずです。
「パスマップ」タブでは、ファイルパスの先頭部分を別の位置にマップできます。接頭辞の組のセット、つまり元の接頭辞と新しい接頭辞を設定できます。そのあと、パスは元の接頭辞から新しい接頭辞にマップされます。パスマップは複数指定でき、ファイルの検索時にはそれぞれが順番に試されます。
「データ表示方法の設定」ダイアログボックスの「タブ」タブを使用すると、「アナライザ」ウィンドウに表示するタブを選択できます。
「タブ」タブには、現在の実験に適用できるタブが一覧表示されます。標準のタブは左の列に表示されます。インデックスタブが中央の列に表示され、定義されたメモリータブが右の列に表示されます。
左の列で各チェックボックスをクリックし、標準のタブを表示用に選択または選択解除します。
中央の列で各チェックボックスをクリックし、インデックスタブを表示用に選択または選択解除します。事前定義されているインデックスタブは、スレッド、CPU、標本、および秒です。別のインデックスオブジェクト用のタブを追加するには、「「カスタムインデックス」タブを追加」ボタンをクリックして「インデックスオブジェクトを追加」ダイアログボックスを開きます。「オブジェクト名」テキストボックスに、新しいオブジェクトの名前を入力します。「式」テキストボックスに、記録された物理アドレスまたは仮想アドレスをオブジェクトインデックスへマップするために使用するインデックス式を入力します。インデックス式の規則については、「indxobj_define indxobj_type index_exp」 を参照してください。
右の列で各チェックボックスをクリックし、メモリーオブジェクトタブを表示用に選択または選択解除します。カスタムオブジェクトを追加するには、「カスタムオブジェクトを追加」ボタンをクリックして「メモリーオブジェクトを追加」ダイアログボックスを開きます。「オブジェクト名」テキストボックスに、新しいカスタムメモリーオブジェクトの名前を入力します。「式」テキストボックスに、記録された物理アドレスまたは仮想アドレスをオブジェクトインデックスへマップするために使用するインデックス式を入力します。インデックス式の規則については、「mobj_define mobj_type index_exp」 を参照してください。
カスタムインデックスオブジェクトまたはメモリーオブジェクトを追加したときに、そのオブジェクトのチェックボックスが「タブ」タブに追加され、デフォルトで選択されます。