別名を持つ関数は、コードの同一部分に複数の名前があることを意味しますが、場合によっては、複数のコード部分で同じ名前が使用されることがあります。
モジュール性を実現するために、関数が静的関数として定義されることがあります。これは、その関数名がプログラムの一部 (一般には、コンパイル済みの 1 つのオブジェクトモジュール) でだけ認識されることを意味します。このような場合、プログラムのまったく異なる部分を参照している同じ名前の複数の関数がアナライザに表示されます。「概要」タブでは、こうした関数を区別するために、それら関数のそれぞれにオブジェクトモジュール名が表示されます。また、こうした関数のどの名前が選択されたとしても、その関数のソース、逆アセンブリ、呼び出し元と呼び出し先を表示することができます。
ライブラリ関数の弱い名前を持つラッパー関数または割り込み関数がプログラムで使用され、そのライブラリ関数の呼び出しに優先されることがあります。一部のラッパー関数は、ライブラリ内の元の関数を呼び出し、その場合は、名前の両方のインスタンスが アナライザの関数リストに表示されます。こうした関数は、元の共有オブジェクトやオブジェクトモジュールが異なるため、それらの情報を基に区別することができます。コレクタも一部のライブラリ関数をラップすることがあり、アナライザには、ラッパー関数と実際の関数の両方が表示されることがあります。