Oracle Solaris Studio 12.2: パフォーマンスアナライザ

コンパイラ生成の本体関数

関数内のループ、または並列化指令のある領域を並列化する場合、コンパイラは、元のソースコードに含まれていない新しい本体関数を作成します。こうした関数については、「OpenMP ソフトウェア実行の概要」で説明しています。

アナライザでは、これらの関数は通常の関数として表示され、コンパイラにより生成される名前に加えて、抽出元の関数に基づいて名前が割り当てられます。これらの関数の排他的メトリックスおよび包括的メトリックスは、本体関数で費やされる時間を表します。また、構造の抽出元の関数は各本体関数の包括的メトリックスを示します。これが達成される方法については、「OpenMP ソフトウェア実行の概要」で説明しています。

並列ループを含む関数をインライン化した場合、そのコンパイラ生成の本体関数名には、元の関数ではなく、インライン化先の関数の名前が反映されます。


注 –

コンパイラ生成本体関数の名前は、-g オプションを指定してコンパイルされたモジュールでのみ復号化することができます。