Oracle Solaris Studio 12.2: dbx コマンドによるデバッグ

pretty-print の使用

pretty-print を使用すると、プログラムで関数呼び出しにより、式の値を独自に整形出力できます。printrprintdisplay、または watch コマンドに -p オプションを指定すると、dbxconst chars *db_pretty_print (const T *, int flags, const char *fmt) 形式の関数を検索して呼び出し、出力または表示用の戻り値を変換します。

この関数の flags 引数で渡される値は、次のいずれかのビット単位の論理和です。

FVERBOSE

0x1

現在実装されておらず、常に設定される 

FDYNAMIC

0x2

-d

FRECURSE

0x4

-r

FFORMAT

0x8

-f (設定されている場合、fmt はフォーマット部分)

FLITERAL

0x10

-l

db_pretty_print() 関数は、静的メンバー関数かスタンドアロン関数に指定できます。

dbx の環境変数 output_pretty_print を on に設定した場合、printrprint、または display コマンドにデフォルトとして -p が渡されます。この動作を上書きするには、+p を使用します。

次のことも考慮してください。