Oracle Solaris Studio 12.2: dbx コマンドによるデバッグ

dbx 起動時シーケンス

dbx を起動するときに、-S オプションを指定していない場合は、dbxインストールされた起動ファイル dbxrc を、installation_directory/lib ディレクトリで検索します (デフォルトの installation_directory は、Solaris プラットフォームでは /opt/solstudio12.2、Linux プラットフォームでは /opt/oracle/solstudio12.2 です)。Oracle Solaris Studio ソフトウェアがデフォルトのディレクトリ dbx にインストールされていない場合、dbxrc ファイルへのパスは、dbx 実行可能ファイルへのパスから取得します。

dbx は、.dbxrc ファイルを現在のディレクトリ、$HOME の順で検索します。-s オプションを使用して、別の起動ファイルを明示的に指定することもできます。詳細については、dbx 初期化ファイルの使用」を参照してください。

起動ファイルには、任意の dbx コマンドが含まれることがあり、一般に alias コマンド、dbxenv コマンド、pathmap コマンド、および Korn シェル関数定義が含まれます。ただし、特定のコマンドは、プログラムが読み込まれていること、またはプロセスが接続されていることを要求します。すべての起動ファイルは、プログラムまたはプロセスが読み込まれる前に読み込まれます。さらに起動ファイルは、source または . (ピリオド) コマンドを使用することにより、その他のファイルのソースとなることもできます。起動ファイルを使用して、ほかの dbx オプションを設定することもできます。

dbx がプログラム情報を読み込むと、Reading filename などの一連のメッセージを出力します。

プログラムが読み込みを終了すると、dbx は準備状態となり、プログラムの「メイン」ブロック (C と C++ については main()、Fortran 95 については MAIN()) を表示します。一般に、ブレークポイントを設定し (例: stop in main)、C プログラムに対し run コマンドを実行します。