Oracle Solaris Studio 12.2: dbx コマンドによるデバッグ

保存された実行の復元

実行を保存したら、restore コマンドを使用して実行を復元できます。dbx は、保存ファイル内の情報を使用します。実行を復元すると、 dbx は、まず内部状態をその実行の開始時の状態にリセットしてから、保存された実行内の各デバッグコマンドを再発行します。


注 –

source コマンドは、ファイル内に保存された一連のコマンドを再発行しますが、 dbx の状態をリセットはしません。これは、現在のプログラム位置からコマンドの一覧を再発行するだけです。


保存されたデバッグ実行を正確に復元するには、run タイプコマンドへの引数、手動入力、およびファイル入力などの、実行での入力すべてが正確に同じである必要があります。


注 –

セグメントを保存してから、runrerun、または debug コマンドを、restore を実行する前に発行すると、restore は 2 番目の引数を使用して、runrerun、または debug コマンドをあとで保存します。これらの引数が異なる場合、正確な復元が得られない可能性があります。


保存されたデバッグ実行を復元するには、次のように入力します。


(dbx) restore

デバッグ実行を、デフォルトの保存ファイル以外のファイルに保存するには、次のように入力します。


(dbx) restore filename