Oracle Solaris Studio 12.2: dbx コマンドによるデバッグ

修正後の続行

プログラムの実行を継続するには、cont コマンドを使用します (cont コマンド」を参照)。

プログラムの実行を再開するには、変更による影響を判断するための次の条件に注意してください。

実行された関数への変更

すでに実行された関数に変更を加えた場合、その変更内容は次のことが起こるまで無効です。

変数への単純な変更以上のことを修正した場合は、fix コマンドに続けて run コマンドを使用してください。run コマンドを使用すると、プログラムの再リンクが行われないため処理が速くなります。

呼び出されていない関数への変更

呼び出されていない関数に変更を加えた場合、変更内容は、その関数が呼び出されたときに有効になります。

現在実行中の関数への変更

現在実行中の関数に変更を加えた場合、fix コマンドの影響は、変更内容が停止した関数のどの場所に関連しているかによって異なります。

現在スタック上にある関数への変更

停止された関数ではなく、現在スタック上にある関数に変更を加えた場合、変更されたコードは、その関数の現在の呼び出しでは使用されません。停止した関数から戻ると、スタック上の古いバージョンの関数が実行されます。

この問題を解決する方法はいくつかあります。

スタック上の修正された関数にブレークポイントがある場合、このブレークポイントは、新しいバージョンの関数に移動します。古いバージョンが実行される場合、プログラムはこれらの関数で停止しません。