デバッグ中のプロセスにシグナルが送信されると、そのシグナルはカーネルによって dbx に送られます。通常、このことはプロンプトによって示されますが、そこでは次の 2 つの操作から 1 つを選択してください。
プログラムを再開するときにそのシグナルを「取り消し」ます (これは、cont コマンドのデフォルトの動作です)。これにより、SIGINT (Ctrl-C) を使用した割り込みと再開が容易になります (図 14–1 を参照)。
次のコマンドを使用して、シグナルをプロセスに「転送」します。
cont -sig signal |
signal は、シグナル名またはシグナル番号です。
さらに、特定のシグナルを頻繁に受信する場合、そのシグナルを表示させずに受信したシグナルを dbx が自動的に転送するように設定できます。次のように入力します。
ignore signal # “ignore” |
前述の操作をしてもシグナルはプロセスに送信されます。シグナルがデフォルト設定で、このように自動送信されるようになっているからです (「ignore コマンド」を参照)。