プログラムのいずれかの識別子に大文字が含まれる場合、dbx はそれらを認識します。いくつかの旧バージョンの場合のように、大文字/小文字を区別するコマンド、または区別しないコマンドを指定する必要はありません。
Fortran 95 と dbx は、大文字/小文字を区別するモードまたは区別しないモードのいずれかに統一する必要があります。
大文字/小文字を区別しないモードでコンパイルとデバッグを行うには、-U オプションを付けずにこれらの処理を行います。その場合、dbx input_case_sensitive 環境変数のデフォルト値は false になります。
ソースに LAST という変数がある場合、dbx では、print LAST コマンドおよび print last コマンドはいずれも要求どおりに動作します。Fortran 95 と dbx は、LAST と last を要求どおり同じものとして扱います。
大文字/小文字を区別するモードでコンパイルとデバッグを行うには、-U オプションを付けます。その場合、dbx input_case_sensitive 環境変数のデフォルト値は true になります。
ソースに LAST という変数と last という変数がある場合、dbx では、print last コマンドは動作しますが、print LAST コマンドは動作しません。Fortran 95 と dbx はいずれも、LAST と last を要求どおりに区別します。
dbx では、dbx input_case_sensitive 環境変数を false に設定しても、ファイル名またはディレクトリ名について、大文字/小文字を常に区別します。