Oracle Solaris Studio 12.2: OpenMP API ユーザーガイド

2.2.1 一般的な OpenMP 環境変数

OMP_SCHEDULE

スケジュール型が RUNTIME として指定された DOPARALLEL DOforparallel for の指令またはプラグマのスケジュール型を指定します。

定義しない場合は、デフォルト値の STATIC が使用されます。value"type[,chunk]" という書式で指定します。

例: setenv OMP_SCHEDULE 'GUIDED,4'

OMP_NUM_THREADS

並列領域の実行中に使用するスレッド数を設定します。

この数は num_threads 節または omp_set_num_threads への呼び出しによって上書きできます。

設定しない場合は、デフォルト値の 1 が使用されます。value には必ず正の整数を指定します。

例: setenv OMP_NUM_THREADS 16

OMP_DYNAMIC

並列領域の実行で使用可能なスレッド数の動的調整を有効または無効にします。

設定しない場合は、デフォルト値の TRUE が使用されます。value には、TRUE または FALSE を指定します。

例: setenv OMP_DYNAMIC FALSE

OMP_NESTED

入れ子並列性を有効または無効にします。

value には、TRUE または FALSE を指定します。

デフォルトは FALSE です。

例: setenv OMP_NESTED FALSE

OMP_STACKSIZE

OpenMP により作成されたスレッドのスタックサイズを設定します。

サイズは 通常 K バイト単位の正の整数で指定されます。また、接尾辞 B、K、M、もしくは G を付けて、それぞれバイト、K バイト、M バイト、または G バイト単位で指定することもあります。

例: setenv OMP_STACKSIZE 10M

OMP_WAIT_POLICY

待機中のスレッドに対して望まれるポリシー、ACTIVE または PASSIVE を設定します。

ACTIVE を指定すると、スレッドは待機中にも CPU 時間を消費します。 PASSIVE を指定すると、スレッドは CPU 時間を消費しないか、スリープ状態に入ります。

OMP_MAX_ACTIVE_LEVELS

入れ子になったアクティブな並列領域のレベルの最大数に非負の整数値を設定します。

OMP_THREAD_LIMIT

OpenMP プログラム全体で使用するスレッド数に正の整数を設定します。