Oracle Solaris Studio 12.2: Fortran ユーザーズガイド

2.3.2 並列化の指令

並列化 指令は、コンパイラに対して、指令のあとに続く DO ループまたはコードの範囲を並列化するように明示的に指示します。一般的な指令とは、構文が異なります。並列化指令は、-openmp を使用してコンパイルされる場合にのみ認識されます。Fortran の並列化についての詳細は、『OpenMP API ユーザーズガイド』および『Fortran プログラミングガイド』を参照してください。

Fortran コンパイラは、OpenMP 3.0 共有メモリー並列化モデルをサポートします。従来の Sun および Cray の並列化指令は現在推奨されていないため、使用すべきではありません。

2.3.2.1 OpenMP 並列化指令

Fortran コンパイラでは、並列プログラミングモデルとして OpenMP Fortran 共有メモリーマルチプロセッシング API を使用することをお勧めします。API は、OpenMP Architecture Review Board (http://www.openmp.org) によって仕様が定められています。

OpenMP 指令を使用可能にするには、コマンド行オプション -openmp を指定してコンパイルする必要があります (「3.4.153 –xopenmp[={ parallel|noopt|none}]」を参照)。

f95 で使用可能な OpenMP 指令についての詳細は、『OpenMP API ユーザーズガイド』を参照してください。

2.3.2.2 従来の Sun および Cray 並列指令


注 –

従来の Sun および Cray 形式の並列化指令は非推奨になりました。Open MP 並列化 API が推奨されます。従来の Sun/Cray 指令から OpenMP モデルへの移行方法については、『OpenMP API ユーザーズガイド』を参照してください。