Oracle Solaris Studio 12.2: Fortran ユーザーズガイド

4.1.4 想定するソースの書式

f95 が想定するソースの書式は、オプション、指令、および接尾辞によって異なります。

接尾辞が .f または .F のファイルは、固定形式とみなされます。接尾辞が .f90.f95.F90、または .F95 のファイルは、自由形式とみなされます。

表 4–1 F95 ソース書式のコマンド行のオプション

オプション  

処理  

-fixed

すべてのソースファイルが Fortran の固定形式で記述されていると解釈します。

-free

すべてのソースファイルが Fortran の自由形式で記述されていると解釈します。

-free および -fixed オプションは、ファイル名の接尾辞よりも優先されます。また、!DIR$ FREE 指令または !DIR$ FIXED 指令は、オプションおよびファイル名の接尾辞よりも優先されます。

4.1.4.1 書式の混在

次のように、異なるソースの書式を混在させてもかまいません。

4.1.4.2 大文字・小文字の区別

Solaris Studio Fortran 95 では、デフォルトで大文字と小文字が区別されません。すなわち、AbcDeF という変数は、abcdef と同じ文字列として扱われます。-U オプションを付けてコンパイルすると、コンパイラは大文字と小文字を区別します。