Oracle Solaris Studio 12.2: Fortran ユーザーズガイド

3.4.106 -Xlist[ x]

(Solaris のみ) リストを生成し、大域的なプログラム検査 (GPC) を実行します。

このオプションを使用すると、潜在的なプログラムのバグを発見できます。このオプションは、予備のコンパイラパスを呼び出し、大域プログラムを通して、副プログラムの引数、共通ブロック、およびパラメータの一貫性をチェックします。また、このオプションは、相互参照表などの行番号付きのソースコードリストも生成します。-Xlist オプションが発行するエラーメッセージは助言レベルの警告であり、プログラムのコンパイルやリンクを中断するものではありません。


注 –

ソースコードのすべての構文エラーを訂正してから、-Xlist でコンパイルを実行してください。構文エラーのあるソースコードでコンパイルを実行すると、予想外の結果が報告されることがあります。


例: ルーチン間の一貫性をチェックします。


 demo% f95 -Xlist  fil.f

前述の例により、出力ファイル fil.lst に次の項目が書き込まれます。

デフォルトにより、ファイル name.lst にリスト内容が書き込まれます。ここで、name はコマンド行に最初に配置されているソースファイルの名前です。

多数のサブオプションにより、さまざまな動作を柔軟に選択できます。これらのサブオプションは、-Xlist オプションの接尾辞によって指定されます。次の表を参照してください。

表 3–10 -Xlist サブオプション

オプション  

機能  

–Xlist

エラー、リスト、および相互参照表を示します。 

-Xlistc

コールグラフとエラーを示します。 

-XlistE

エラーを示します。 

-Xlisterr[nnn]

エラー nnn のメッセージを抑制します。

-Xlistf

エラー、リスト、および相互参照表を示します。オブジェクトファイルは出力しません。 

-Xlisth

エラー検出時にコンパイルを終了します。 

-XlistI

ソースファイルとともに #include および INCLUDE ファイルを分析します。

-XlistL

リストとエラーのみを示します。 

-Xlistln

ページの長さを n 行に設定します。

-XlistMP

OpenMP 指令を検査します (SPARC)。

-Xlisto name

レポートファイルを file.lst ではなく、name に出力します。

-Xlists

相互参照表から参照されない名前を抑制します。 

-Xlistvn

検査レベルを n (1、2、3、または 4) に設定します。デフォルトは 2 です。

-Xlistw[nnn]

出力行の幅を nnn カラムに設定します。デフォルトは 79 です。

-Xlistwar[nnn]

警告 nnn のメッセージを抑制します。

-XlistX

相互参照表とエラーを表示します。 

詳細は、『Fortran プログラミングガイド』の「プログラムの解析とデバッグ」の章を参照してください。

Linux システムでは、このオプションはありません。