Oracle Solaris Studio 12.2: C++ ユーザーズガイド

A.2.121 -xdepend=[yes| no]

(SPARC) ループの繰り返し内部でのデータ依存性の解析およびループ再構成を実行します。この中には、ループ交換、ループ融合、スカラー交換、「デッドアレイ」代入の回避が含まれます。

SPARC では、最適化レベルが –xO3 かそれ以上に設定されている場合はすべて、–xdepend のデフォルトは –xdepend=on です。それ以外の場合は、–xdepend のデフォルトは –xdepend=off です。-xdepend の明示的な設定を指定すると、すべてのデフォルト設定は上書きされます。

x86 では、-xdepend のデフォルトは -xdepend=off です。-xdepend を指定し、最適化が -xO3 以上でない場合は、コンパイラは最適化を -xO3 に上げ、警告を発行します。

引数なしで -xdepend を指定すると、-xdepend=yes と同等であることを意味します。

依存性の解析は -xautopar に含まれています。依存性の解析はコンパイル時に実行されます。

依存性の解析はシングルプロセッサシステムで役立つことがあります。ただし、シングルプロセッサシステムで -xdepend を使用する場合は、-xautopar を指定するべきではありません。-xdepend 最適化は、マルチプロセッサシステム用に実行されるからです。

関連項目: -xprefetch_auto_type