ISO/ANSI C 標準の定義に従って文字表記シーケンスの認識を有効または無効にします。
コンパイラが文字表記シーケンスとして解釈している疑問符 (?) の入ったリテラル文字列がソースコードにある場合は、-xtrigraph=no サブオプションを使用して文字表記シーケンスの認識をオフにすることができます。
-xtrigraphs には、次のいずれかを指定します。
表 A–51 -xtrigraphs の値| 値 | 意味 | 
|---|---|
| yes | コンパイル単位全体の 3 文字表記の認識を有効にします。 | 
| no | コンパイル単位全体の 3 文字表記の認識を無効にします。 | 
コマンド行に -xtrigraphs オプションを指定しなかった場合、コンパイラは -xtrigraphs=yes を使用します。
-xtrigraphs だけを指定すると、コンパイラは -xtrigraphs=yes を使用しま す。
trigraphs_demo.cc という名前のソースファイル例を考えてみましょう。
| #include <stdio.h>
int main ()
{
    (void) printf("(\?\?) in a string appears as (??)\n");
    return 0;
} | 
このコードに -xtrigraphs=yes を指定してコンパイルした場合の出力は、次のとおりです。
| example% CC -xtrigraphs=yes trigraphs_demo.cc example% a.out (??) in a string appears as (] | 
このコードに -xtrigraphs=no を指定してコンパイルした場合の出力は、次のとおりです。
| example% CC -xtrigraphs=no trigraphs_demo.cc example% a.out (??) in a string appears as (??) | 
3 文字表記については、『C ユーザーズガイド』の ANSI/ISO C への移行に関する章を参照してください。