Oracle Solaris Studio 12.2: C++ ユーザーズガイド

B.2.5 #pragma dumpmacro s


#pragma dumpmacros (value[,value...])

マクロがプログラム内でどのように動作しているかを調べたいときに、このプラグマを使用します。このプラグマは、定義済みマクロ、解除済みマクロ、実際の使用状況といった情報を提供します。マクロの処理順序に従って、標準エラー (stderr) に出力します。dumpmacros プラグマは、ファイルが終わるまで、または #pragma end_dumpmacro に到達するまで、有効です。「B.2.6 #pragma end_dumpmacros を参照してください。value の代わりに次の引数を使用できます。

値  

意味  

defs 

すべての定義済みマクロを出力します 

undefs 

すべての解除済みマクロを出力します 

use 

使用されているマクロの情報を出力します 

loc 

defsundefsuse の位置 (パス名と行番号) も出力します

conds 

条件付き指令で使用したマクロの使用情報を出力します 

sys 

システムヘッダーファイルのマクロについて、すべての定義済みマクロ、解除済みマクロ、使用状況も出力します 


注 –

サブオプション loccondssys は、オプション defsundefsuse の修飾子です。loccondssys は、単独では効果はありません。たとえば #pragma dumpmacros=loc,conds,sys には、何も効果はありません。


dumpmacros プラグマとコマンド行オプションの効果は同じですが、プラグマがコマンド行オプションを上書きします。「A.2.122 -xdumpmacros[= value[,value...]]」を参照してください。

dumpmacros プラグマは入れ子にならないので、次のコードでは #pragma end_dumpmacros が処理されるとマクロ情報の出力が停止します。


#pragma dumpmacros (defs, undefs)
#pragma dumpmacros (defs, undefs)
...
#pragma end_dumpmacros

dumpmacros プラグマの効果は累積的です。次のものは、


#pragma dumpmacros(defs, undefs)
#pragma dumpmacros(loc)

次と同じ効果を持ちます。


#pragma dumpmacros(defs, undefs, loc)

オプション #pragma dumpmacros=use,no%loc を使用した場合、使用したマクロそれぞれの名前が一度だけ出力されます。オプション #pragma dumpmacros=use,loc を使用した場合、マクロを使用するたびに位置とマクロ名が出力されます。