Oracle Solaris Studio 12.2: C++ ユーザーズガイド

A.2.107 -xannotate[=yes| no]

(Solaris) binopt(1) のようなバイナリ変更ツールであとで変換できるバイナリを作成するようコンパイラに指示します。将来のバイナリ解析、コードガバレージ、およびメモリーエラー検出ツールでも、このオプションを使用して構築されたバイナリを使用できます。

これらのツールによるバイナリファイルの変更を防止するには、-xannotate=no オプションを使用します。

-xannotate=yes オプションを有効にするには、最適化レベルを -xO1 かそれ以上に設定して使用する必要があります。また、このオプションは、新しいリンカーサポートライブラリインタフェース -ld_open() をサポートしているシステムでのみ有効です。Solaris 9 OS のように、このリンカーインタフェースをサポートしていないオペレーティングシステムでコンパイラを使用している場合は、コンパイラはメッセージを表示せずに -xannotate=no に戻します。新しいリンカーインタフェースは、Solaris 10 patch 127111-07、Solaris 10 Update 5、および OpenSolaris で使用できます。

デフォルトは -xannotate=yes ですが、前述の条件のいずれかが満たされていない場合は、デフォルトは -xannotate=no に戻されます。

Linux プラットフォームでは、このオプションはありません。