Oracle Solaris Studio 12.2: C ユーザーガイド

2.11.16 nomemorydepend

(SPARC) #pragma nomemorydepend

ループのどの繰り返しでもメモリーの依存がないと指示します。つまり、ループのどの繰り返しの中でも、同じメモリーの参照は必要がないと指示します。このプラグマを指定すると、コンパイラ (パイプライナ) はループの 1 回の繰り返しの中で、より効率的に命令をスケジュールすることができます。ループの繰り返しの中でメモリーの依存があると、プログラムの実行結果は未定義になります。コンパイラはこの情報をレベル 3 以上の最適化に利用します。

このプラグマのスコープは、プラグマから始まり、次のブロックの始まりか現在のブロック内のプラグマに続く最初の for ループ、または現在のブロックの終わりのいずれか先に達したところで終わります。プラグマは、スコープの終端に到達した時点で最初に見つかった for ループに適用されます。