Oracle Solaris Studio 12.2: C ユーザーガイド

1.8 コンパイラの構成

C コンパイルシステムはコンパイラ、アセンブラ、およびリンカーから構成されます。cc コマンドは、コマンド行オプションでほかの指定をしないかぎり、この 3 つの構成要素をそれぞれ自動的に起動します。

表 A–15 では、cc コマンドで使用できるオプションについて説明しています。

次の図に C コンパイルシステムの構成を示します。

図 1–1 C コンパイルシステムの構成

C コンパイルシステムのコンポーネントを示す図

次の表は、コンパイルシステムの構成要素を要約したものです。

表 1–1 C コンパイルシステムの構成要素

コンポーネント  

内容の説明  

使用時の注意  

cpp

プリプロセッサ (前処理系) 

-Xs のみ

acomp

コンパイラ (-Xs 以外のモードではプリプロセッサが組み込まれている)

 

ssbd

静的同期バグ検出 

(SPARC)

iropt

コードオプティマイザ 

-O-xO2-xO3-xO4-xO5-fast

fbe

アセンブラ 

 

cg

コード生成、インライン機能、アセンブラ 

ipo

内部手続きオプティマイザ 

postopt

ポストオプティマイザ 

(SPARC)

ir2hf

中間コード翻訳 

(x86) 

ube

コードジェネレータ 

(x86) 

ld

リンカー 

 

mcs

コメントセクションの操作 

-mr