Oracle Solaris Studio 12.2: C ユーザーガイド

2.6 long long データ型

-xc99=none を指定してコンパイルを行う場合、Solaris Studio C コンパイラにはデータ型 long long および unsigned long long があり、これらはデータ型 long と類似しています。-m32 を使用してコンパイルすると、long long データ型には 64 ビットの情報が格納され、long には 32 ビットの情報が格納されます。-m64 を使用してコンパイルすると、long データ型には 64 ビットが格納されます。long long データ型は -Xc モードでは使用できません (警告が発行されます)。

2.6.1 long long データ型の入出力

long long データ型を出力または入力するには、変換指定子の前に ll の接頭辞を付けてください。たとえば、long long データ型を持つ変数 llvar を符号付き 10 進形式で出力するには、次のように指定します。


printf("%lld\n", llvar);

2.6.2 通常の算術変換

2 項演算子によっては、両方のオペランドの型を共通の型にするために変換することがあります。この時、結果の型も共通の型となります。この変換は通常の算術変換と呼ばれます。