Oracle Solaris Studio 12.2: C ユーザーガイド

2.15 環境変数

ここでは、コンパイルや実行時環境を制御する環境変数について説明します。

2.15.1 OMP_DYNAMIC

スレッド数の動的な調整を無効または有効にします。

2.15.2 OMP_NESTED

入れ子の並列化を有効または無効にします。

2.15.3 OMP_NUM_THREADS

実行中に使用するスレッド数を設定します。

2.15.4 OMP_SCHEDULE

実行スケジュールのタイプとチャンクサイズを設定します。

2.15.5 PARALLEL

プログラムをマルチプロセッサ上で実行する場合に、使用するプロセッサ の数を指定します。対象マシンに複数のプロセッサが搭載されている場合は、スレッドは個々のプロセッサにマップできます。この例では、プログラムを実行すると、2 個のスレッドが生成され、各スレッド上でプログラムの並列化された部分が実行されるようになります。

2.15.6 SUN_PROFDATA

-xprofile=collect コマンドが実行頻度のデータを格納しているファイルの名前を制御します。

2.15.7 SUN_PROFDATA_DIR

-xprofile=collect コマンドが実行頻度データファイルを配置するディレクトリを制御します。

2.15.8 SUNW_MP_THR_IDLE

各ヘルパースレッドのタスク終了状態を制御します。 spin ns、または sleep nms と設定できます。デフォルトは sleep です。詳細については、『OpenMP API ユーザーズガイド』を参照してください。

2.15.9 TMPDIR

cc は通常 /tmp ディレクトリに一時ファイルを作成します。環境変数 TMPDIR を設定すると、別のディレクトリを指定することができます。TMPDIR が有効なディレクトリ名でない場合は、/tmp が使用されます。-xtemp オプションと環境変数 TMPDIR では、-xtemp が優先されます。

Bourne シェルの場合は次のように入力します。


$ TMPDIR=dir; export TMPDIR

C シェルの場合は次のように入力します。


% setenv TMPDIR dir