ソースコードを計測するには、特別なコンパイラオプション -xinstrument=datarace を使ってアプリケーションをコンパイルする必要があります。このオプションは、データの競合の検出用に生成したコードを計測するようにコンパイラに指示します。
-xinstrument=datarace コンパイラオプションを、プログラムのコンパイルに使用する既存のオプションセットに追加します。
-xinstrument=datarace を使ってプログラムをコンパイルするときには、必ず -g オプションも指定してください。アナライザの全機能を有効にするための追加情報が生成されます。データの競合の検出用にプログラムをコンパイルするときには、高度な最適化を指定しないでください。-xopenmp=noopt を使って OpenMP プログラムをコンパイルしてください。高度な最適化を使用した場合、行番号や呼び出しスタックなど、報告された情報が間違っていることがあります。
このチュートリアル用にソースコードを計測するには、次のコマンドを使用できます。
% cc -xinstrument=datarace -g -xopenmp=noopt -o prime_omp_inst prime_omp.c -lm |
% cc -xinstrument=datarace -g -o prime_pthr_inst prime_pthr.c -lm |
例では、バイナリが計測済みバイナリであることがわかるように、出力ファイルの末尾に _inst と指定されていることに注意してください。これは必須ではありません。