Desktop Manager は、構成データを構成リポジトリに保存します。構成リポジトリに保存されるのは、次の 3 つのタイプの構成データです。
組織構造: 組織の構造を記述します。組織構造の 1 つのオブジェクトは「要素」と呼ばれます。組織構造の構成データは、次の情報を提供します。
組織およびサブ組織の構造を表すツリー。これには、組織を構成するユーザーのリスト、およびユーザーの組織構造内の位置が含まれます。
ホストドメインおよびサブドメインの構造を表すツリー。
構成プロファイル: 「構成プロファイル」と呼ばれる、アプリケーションまたはモジュールに関する構成データのセットを定義します。プロファイルは、組織、ドメイン、ホスト、およびユーザーに割り当てることができます。プロファイルは、構成設定のデフォルト値を提供したり、構成キーの値を強制的に設定したりします。1 つのプロファイルには、複数のアプリケーションを対象とする複数のプロファイルを含めることができます。
構成プロファイルを使用することによって、StarSuite Writer のルーラーのデフォルトの測定単位など、デフォルトの構成設定を組織に対して定義することができます。ただし、ユーザーはアプリケーションの設定を手動で行うことによって、デフォルト値を上書きすることができます。
構成設定の値を変更して、プロファイルのデフォルト設定を強制的に適用し、ユーザーが設定を手動で変更できないようにすることも可能です。
構成プロファイルは、組織構造またはドメイン構造の要素ノードに保存されます。
プロファイルの割り当てによって、プロファイルに含まれる構成データが要素に関連付けられます。プロファイルを割り当てることができるのは、プロファイルを保存する要素、または階層において保存要素の下位にある要素だけです。
Desktop Manager は、構成プロファイルとともに優先順位も保存します。優先順位は、プロファイル構成データを作成したときにプロファイルが割り当てられる順序を決定します (「プロファイル構成データの構造」を参照)。複数の構成プロファイルを同じ優先順位で要素に保存することはできません。
ローカルのユーザー固有の構成プロファイルをデスクトップマシンに直接保存するために Desktop Manager を使用することもできます。
割り当て: 割り当ては、組織の 1 つまたは複数の要素とプロファイルの関係を定義します。割り当てによって、構成データが適用可能な組織またはドメインの要素が定義されます。
組織階層において、子要素は親要素の割り当てを継承します。
実装可能な構成リポジトリは、次の 3 つのタイプです。
LDAP: LDAP ディレクトリサーバーに構成データを追加エントリとして保存します。Desktop Manager は、次の LDAP ディレクトリサーバーをサポートします。
SunTM Java Systems Directory Server
OpenLDAP
Microsoft Active Directory
このタイプのリポジトリを照会するために使用するアクセスプロトコルは LDAP です。ただし、その他の LDAPv3 準拠のディレクトリもリポジトリとして使用できます。
ファイル: ファイルシステムに構成データを保存します。Desktop Manager は、直接ファイルシステムから、または HTTP/HTTPS を介してこのタイプのリポジトリにアクセスします。HTTP/HTTPS アクセスの場合、エージェントが構成リポジトリにアクセスできるように Web サーバーを構成する必要があります。すなわち、プロファイルと割り当てを保存するファイルシステムに対して管理ツールが読み取り / 書き込みアクセスできる必要があります。
ハイブリッド: ハイブリッドリポジトリは、会社の組織構造を LDAP サーバーから読み取り、次に構成設定をファイルシステムに読み取ったり書き込んだりします。
LDAP 構成リポジトリは、最高の総体的パフォーマンスを実現します。ハイブリッドリポジトリは、LDAP ディレクトリに書き込みアクセスできない場合に最適です。ファイルベースのリポジトリは、評価目的にのみ適します。