本書には、SunTM Desktop Manager 1.0 に関して、リリース 1.0 の出荷時点で判明している、既知の問題やその回避策、技術情報、関連資料などの重要な情報が記載されています。Sun Desktop Manager (本書では Desktop Manager と略記される) を使用する前に、必ず本書をお読みください。
システム要件に関する情報は、『Sun Desktop Manager 1.0 インストールガイド』を参照してください。このインストールマニュアルは、http://docs.sun.com から入手できます。
本リリースの Desktop Manager に付属するファイルは、以下のように分類されています。
サーバー: 次の一元管理アプリケーションをインストールするために必要なすべてのファイル:
コンソール: Java™ Web Console (Version 2.2.5) のインストールに必要なすべてのファイル、およびインストールを実行するセットアップスクリプト
マネージャー: 管理アプリケーションのインストールに必要なすべてのファイル、およびインストールを実行するセットアップスクリプト
クライアント: デスクトップの構成に必要なデスクトップ側コンポーネントをインストールするために必要なすべてのファイル、インストールを実行するセットアップスクリプト、および既知の問題の解決に対する推奨方法を提供する複数のパッチ
本リリースには、推奨するデスクトップ側のパッチも多く含まれています。これらのパッチは、配布ディレクトリの下の client/Patches サブディレクトリ内に置かれていて、以下が含まれます。
119546-05 (SolarisTM SPARC® 対応) または119547-05 (Solaris x86 対応) 120099-04 (Solaris SPARC 対応) または120100-04 (Solaris x86 対応)
これらのパッチには、最新バージョンの Configuration Agent と共有ライブラリが含まれています。
19906-04 (Solaris SPARC 対応) または 119907-04 (Solaris x86 対応)
このパッチは、GNOME VFS の既知の問題を修正し、「アプリケーション」メニューの構造に対する変更事項が、既存のユーザーセッションに反映されないようにします。
120458-01 (Solaris SPARC 対応) または 120459-01 (Solaris x86 対応)
このパッチにより、JavaTM Desktop System へのログインのパフォーマンスが向上します。
119546-06 (Solaris SPARC 対応) または 119547-07 (Solaris x86 対応)
このパッチには、Configuration Agent のローカリゼーションファイルが含まれています。
パッチはすべて、.zip ファイルに圧縮されています。パッチをインストールするには、該当する .zip ファイルを解凍し、パッチに含まれる README ファイルの指示に従います。
下のリストは、Sun Desktop Manager に関して判明している問題点を記載しています。新たなバグを報告する場合は、その前にこのリストをお読みください。
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バグ ID |
説明および回避策 |
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6341273 |
リポジトリの詳細な構成の保存 / 取り出しに使用する新たなディレクトリは、/etc/opt/SUNWapmcg です。ベータ版では、詳細情報は、/var/opt/webconsole/work/com_sun_web_console/localhost/apoc ディレクトリの backends.cfg ファイルに保存されていました。 今回のリリースでは、「構成レポジトリの新規作成ウィザード」を使用して Desktop Manager に作成した各リポジトリに対し、個別の .properties ファイルが /etc/opt/SUNWapmcg ディレクトリに保存されるようになりました。たとえば、backend1.properties、backend2.properties などが、これにあたります。 この変更事項は、Desktop Manager ベータ版に合わせてリポジトリを構成済みであるユーザーにのみ、適用されます。これにより、古い構成のバックエンドが検出されなくなるため、ウィザードを使用して作り直す必要があります。 手動でリポジトリの詳細設定を作り直す場合は、/etc/opt/SUNWapmcg ディレクトリ内に .properties ファイルを手動で作成できます。“noaccess“ ユーザーに読み取り権が与えられていることを確認してください。 新規プロパティファイルの例を以下に示します。
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6177074 |
SUNWgnome-vfs には既知の問題点が含まれており、メニュープラグインを正しく機能させるにはパッチが必要です。パッチは、Desktop Manager をダウンロードし解凍したときに作成された client/Patches ディレクトリ内にあります。gnome-vfs パッケージのパッチ ID は、119906-04 - Solaris SPARC、および 119907-04 - Solaris x86 です。 |
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6389444 |
アプリケーションの起動が制限されている場合、Preferences サブメニュー項目を選択すると、アプリケーションは実際には開始されず、パネルにランチャーが追加されます。この問題を回避するためのパッチは、SunSolve から早急にリリースされる予定です。 |
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6391562 |
特定の状況下で、Mozilla Preferences 用の Desktop Manager アダプタが正しく登録されず、アプリケーション用に定義されている中央設定がデスクトップで無視されることがあります。この問題を回避するためのパッチは、SunSolve から早急にリリースされる予定です。 |
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6392922 |
英語以外のロケールでは、Desktop Manager コンソールがインストールされているサーバー上で、UTF-8 コーディングをサポートするロケール設定を行う必要があります。UTF-8 コーディングを使用可能にするには、 /etc/TIMEZONE ファイルに、次の行を追加します。
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6392883 |
Configuration Agent を実行しているホスト特有のデータを構成リポジトリから取得するには、該当するホストをホスト ID によって個別に識別する必要があります。ID は、以下の 2 種類の方法でホストを示すことができます。 - 名前でホストを表すホスト名 (calzone など)。これはデフォルト値です。 - IP アドレスでホストを表す IP アドレス (10.16.67.132 など)。このアドレスは、hosts ファイルから優先的に取り出されます。利用可能な hosts ファイルがない場合は、ホストのインタフェースによって、IP アドレスが決定されます。インタフェースが複数ある場合は、最初の非ローカルインタフェースが選択されます。 ファイルベースのバックエンドを使用している場合は、ホスト ID が entities.txt ファイル (IP アドレスまたはホスト名) の内容と一致していることを確認してください。 |
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6398837 |
Configuration Agent がセキュア LDAP ポートに接続されるよう構成されている状態で、SSL ハンドシェークを正しく実行するために必要な証明書が JRE データベース内にない場合、Agent は起動時にハングアップし、保守モードに移行します。このような事態が発生した場合は、SSL の証明書がサーバーとクライアント上に正しく設定されていることを確認し、/usr/lib/apoc/apocd restart を使用して、Agent をリスタートしてください。 |
Sun Desktop Manager Release 1.0 のマニュアルは、http://docs.sun.com から入手できます。Web サイト docs.sun.comSM から Sun の技術マニュアルにオンラインでアクセスできます。サイト内のアーカイブを参照したり、特定のマニュアルのタイトルや主題などをキーワードとして検索を行うこともできます。
次の表は、各マニュアルに記載されているタスクと概念を示したものです。
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項目 |
参照マニュアル |
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ソフトウェアとマニュアルに関する最新情報 |
ご使用にあたって |
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Desktop Manager と各種コンポーネントのインストール方法、サポートされるプラットホーム、および環境 |
インストールガイド |
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ユースケースのシナリオ事例を含む Desktop Manager の一般的な使用方法 |
管理ガイド |
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開発者向け Desktop Manager のテンプレートの作成および実装方法 |
開発者ガイド |
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Desktop Manager の操作中に参照できる一般的な操作方法 |
オンラインヘルプ |
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実際のデスクトップ管理シナリオで Desktop Manager を使用する際のヒント |
Desktop Management in a SunRay Environment |
一般的なフィードバックを提供する場合や、ソフトウェアのバグを検出した場合は、sdtm-feedback-ext@sun.com 宛てに電子メールでご連絡ください。
バグを報告する場合は、以下の情報を記載してください (該当する場合)。
問題が発生した状況や操作への影響を含む、問題の説明。
使用機種、オペレーティングシステムのバージョン、ブラウザの種類とバージョン、製品 Web ページの言語 (ロケール)、問題に関係すると思われるパッチやその他のソフトウェアを始めとした製品バージョン。
問題の再現に使用した方法の詳細な手順。
エラーログまたはコアダンプ。