Sun Identity Manager 8.1 ビジネス管理者ガイド

XMLDSIG 形式の署名付き承認の設定

Identity Manager では、RFC 3161 準拠のデジタルタイムスタンプを含む XMLDSIG 形式の署名付き承認を、Identity Manager 承認プロセスに追加できます。XMLDSIG 署名付き承認を使用するように Identity Manager を設定する場合、監査ログで承認を確認しないかぎり、承認者が認識できる変更はありません。監査ログレコードに格納される署名付き承認の形式だけが変更されます。

これまでの Identity Manager の署名付き承認と同様、クライアントマシンでアプレットが起動され、承認者に対して署名のための承認情報が表示されます。承認者は承認の署名に使用するキーストアとキーを選択します。

承認者が承認に署名すると、承認データを含む XMLDSIG ドキュメントが作成されます。このドキュメントは、XMLDSIG 署名付きドキュメントを検証するサーバーに返されます。処理が成功し、RFC 3161 デジタルタイムスタンプが設定されている場合は、このドキュメントに対してデジタルタイムスタンプも生成されます。タイムスタンプ証明局 (TSA) から取得したタイムスタンプのエラーがチェックされ、証明書の有効性が確認されます。問題がなければ、最後に Identity Manager は監査ログレコードを生成し、XMLDSIG 形式の署名付き証明書オブジェクトを XML のブロブ列に格納します。

承認データの形式

XMLDSIG 形式の証明書オブジェクトは、次のような形式になります。

<XMLSignedData signedContent="...base64 transaction text ...">
   <XMLSignature>
      <TSATimestamp>
         ...The base64 encoded PKCS7 timestamp token returned by the TSA...
      </TSATimestamp
      <Signature>
        <SignedInfo>...XMLDSIG stuff...</SignedInfo>
        <SignatureValue>...base64 signature value</SignatureValue>
        <KeyInfo>...cert info for signer</KeyInfo>
      </Signature>
   </XMLSignature>
</XMLSignedData>

次の点に注意してください。

この XMLDSIG ドキュメントは、監査ログ承認レコードの XML 列に格納されます。

インストールと設定

XMLDSIG 署名付き承認を使用するためのインストールと設定の要件は、「署名付き承認に関するサーバー側の設定を有効にする」 で説明した要件と同じです。ただし、追加の手順が 1 つだけあります。ts2.jar ファイルへの署名に加えて、xmlsec-1.4.2.jar ファイルにも署名が必要です。

承認の設定

システム設定属性を使用して、次の操作を実行できます。

これらの属性を編集するには、Identity Manager デバッグページを使用して、システム設定オブジェクトを編集します。これらの設定はすべて、ほかの署名付き承認属性と一緒に security.nonrepudiation 以下で指定します。

XMLDSIG 属性には次のものがあります。


注 –