論理的に同一のリソースが複数ある (たとえば、信頼関係を共有する Active Directory ドメインサーバーが複数ある) 場合や、複数のリソースがすべて同一物理ホスト上に置かれている場合、これらのリソースは「共通リソース」であることを指定できます。
リソースのグループを一度だけ試行して認証すればよいことが Identity Manager に認識されるように、共通リソースを宣言してください。そのようにしないと、ユーザーが誤ったパスワードを入力した場合、Identity Manager は同じパスワードを各リソースに対して試行します。これにより、ユーザーが誤ったパスワードを 1 回入力しただけでも、ログインが複数回失敗するためにユーザーのアカウントがロックされることになる場合があります。
共通リソースを使用すると、ユーザーは 1 つの共通リソースに対して認証を行うことができ、Identity Manager は自動的に、共通リソースグループ内の残りのリソースに対して、ユーザーの試行とマッピングを行います。たとえば、Identity Manager ユーザーアカウントが、リソース AD-1 のリソースアカウントにリンクされており、ログインモジュールグループで、ユーザーがリソース AD-2 に対して認証される必要があることが定義されている場合があります。
AD-1 と AD-2 が、共通リソースとして定義されている場合 (この場合、同じ信頼できるドメイン内にある)、ユーザーが AD-2 に対して正常に認証されると、Identity Manager はリソース AD-1 で同じユーザーの accountId を見つけることによって、そのユーザーを AD-1 にもマップすることができます。
共通リソースグループ内にリストされるすべてのリソースは、ログインモジュールの定義にも含まれている必要があります。共通リソースの完全なリストがログインモジュールの定義にも記載されていない場合、共通リソース機能は正しく動作しません。
共通リソースは、システム設定オブジェクト (「Identity Manager 設定オブジェクトの編集」) で以下の形式で定義できます。
<Attribute name=’common resources’> <Attribute name=’Common Resource Group Name’> <List> <String>Common Resource Name</String> <String>Common Resource Name</String> </List </Attribute> </Attribute> |