Sun Identity Manager 8.1 ビジネス管理者ガイド

辞書ポリシーとは

辞書ポリシーを使用すると、Identity Manager はパスワードを単語データベースと照合してチェックし、単純な辞書攻撃から確実に保護します。このポリシーをほかのポリシー設定と組み合わせて使用し、パスワードの長さと構成を制限することにより、システム内で生成または変更されたパスワードを、辞書を使用して推測することが困難になります。

辞書ポリシーは、ポリシーを使用して設定できるパスワード除外リストを拡張します。このリストは、管理者インタフェースに含まれるパスワードの「ポリシーの編集」ページの「使用禁止単語」オプションにより実装されます。

Procedure辞書ポリシーを設定する

辞書ポリシーを設定するには、次の操作を実行する必要があります。

  1. 「「ポリシー」ページを開く」の説明に従って、「ポリシー」ページを開きます。

  2. 「辞書の設定」をクリックすると、「辞書の設定」ページが表示されます。

  3. データベース情報を選択および入力します。

    データベース情報には次のものがあります。

    • 「データベースタイプ」。辞書の保存に使用するデータベースタイプ (Oracle、DB2、SQLServer、または MySQL) を選択します。

    • 「ホスト」。データベースが実行されているホストの名前を入力します。

    • 「ユーザー」。データベースに接続するときに使用するユーザー名を入力します。

    • 「パスワード」。データベースに接続するときに使用するパスワードを入力します。

    • 「ポート」。データベースが待機中のポートを入力します。

    • 「接続 URL」。接続時に使用する URL を入力します。次のテンプレート変数を使用することができます。

      • %h - ホスト

      • %p - ポート

      • %d - データベース名

      「ドライバクラス」。データベースと対話するときに使用する JDBC ドライバクラスを入力します。

    • 「データベース名」。辞書の読み込み先データベースの名前を入力します。

    • 「辞書ファイル名」。辞書を読み込むときに使用するファイルの名前を入力します。

  4. データベース接続をテストするには、「テスト」をクリックします。

  5. 接続テストが成功したら、「単語の読み込み」をクリックして、辞書を読み込みます。読み込み作業が完了するまでに、数分かかる場合があります。

  6. その辞書が正しく読み込まれたかどうかを確認するには、「テスト」をクリックします。

Procedure辞書ポリシーを実装する

次の手順を使用して、辞書ポリシーを実装します。

  1. 「「ポリシー」ページを開く」の説明に従って、「ポリシー」ページを開きます。

  2. 「パスワードポリシー」リンクをクリックして、パスワードポリシーを編集します。

  3. 「ポリシーの編集」ページで、「辞書の単語でパスワードをチェックする」オプションを選択します。

  4. 変更を保存するには、「保存」をクリックします。

    いったん実装されると、変更および生成されたすべてのパスワードがその辞書と照合されます。