com.waveset.object.Type クラスに追加する新しいタイプを、それぞれ監査できます。新しいタイプには一意の 2 文字のデータベースキーが割り当てられ、このキーはデータベースに格納されます。新しいタイプはすべて、さまざまな監査レポートインタフェースに追加されます。フィルタされずにデータベースにログされる新しいタイプは、監査イベントグループの enabledEvents 属性にそれぞれ追加する必要があります (enabledEvents 属性の説明を参照)。
関連付けられた com.waveset.object.Type を持たない対象を監査したり、既存のタイプをさらに細かく表したりする必要が生じる場合があります。
たとえば、WSUser オブジェクトは、ユーザーのアカウント情報をすべてリポジトリに格納します。監査プロセスは、各イベントに USER タイプとしてマークを付けるのではなく、WSUser オブジェクトを 2 つの異なる監査タイプ (Resource Account と Identity Manager Account) に分割します。このようにオブジェクトを分割することにより、監査ログでの特定のアカウント情報が検索しやすくなります。
extendedObjects 属性に追加することによって、拡張された監査タイプを追加します。拡張された各オブジェクトには、次の表に示す属性が必要になります。
表 10–15 拡張されたオブジェクトの属性
引数 |
種類 |
説明 |
---|---|---|
name |
String |
タイプの名前。 これは AuditEvents の作成時とイベントフィルタリング中に使用されます。 |
displayName |
String |
タイプの名前を表すメッセージカタログキー。 |
logDbKey |
String |
ログテーブルにこのオブジェクトを格納するときに使用する 2 文字のデータベースキー。予約済みの値については、「監査ログデータベースマッピング」を参照してください。 |
supportedActions |
List |
オブジェクトタイプがサポートするアクション。この属性は、ユーザーインタフェースから監査クエリーを作成するときに使用されます。この値が NULL である場合、すべてのアクションが、このオブジェクトタイプのクエリーで取り得る値として表示されます。 |
mapsToType |
String |
(オプション) 該当する場合、このタイプにマップされる com.waveset.object.Type の名前。この属性は、イベントでまだ指定されていない場合、オブジェクトの組織のメンバーシップを解決しようとするときに使用されます。 |
organizationalMembership |
List |
(オプション) このタイプのイベントにまだ組織のメンバーシップが割り当てられていない場合、このイベントを配置する組織 ID のデフォルトのリスト。 |
すべての顧客固有のキーには # の記号を先頭に付け、新しい内部キーが追加されたときにキーが重複するのを防止します。
例 10–6 に、拡張タイプの Identity Manager アカウントを示します。
<Object name=’LighthouseAccount’> <Attribute name=’displayName’ value=’LG_LIGHTHOUSE_ACCOUNT’/> <Attribute name=’logDbKey’ value=’LA’/> <Attribute name=’mapsToType’ value=’User’/> <Attribute name=’supportedActions’> <List> <String>Disable</String> <String>Enable</String> <String>Create</String> <String>Modify</String> <String>Delete</String> <String>Rename</String> </List> </Attribute> </Object> |