Sun Identity Manager 8.1 ビジネス管理者ガイド

ゲートウェイキーについてのよくある質問

続く節では、ゲートウェイのソース、記憶装置、配布、保護についてよく尋ねられる質問に答えていますのでご覧ください。

質問:

データの暗号化または復号化に使用するゲートウェイキーとは何ですか ?

回答:

Identity Manager サーバーがゲートウェイに接続するたびに、初期ハンドシェークによって新規のランダム 168 ビット、トリプル DES セッションキーが生成されます。それ以降サーバーとゲートウェイの間で送信されるすべてのデータは、このキーを使用して暗号化または復号化されます。サーバー/ゲートウェイのペアごとに一意のセッションキーが生成されます。

質問:

ゲートウェイキーはどのようにゲートウェイに配布されますか ?

回答:

セッションキーはサーバーによってランダムに生成された後、初期サーバーゲートウェイ間ハンドシェークの一環として共有秘密マスターキーによって暗号化されることにより、サーバーとゲートウェイの間でセキュアに交換されます。

初期ハンドシェーク時に、サーバーはゲートウェイに問い合わせて、ゲートウェイがサポートするモードを判別します。ゲートウェイは次の 2 つのモードで作動します。

質問:

サーバーゲートウェイ間ペイロードの暗号化や復号化に使用するゲートウェイキーを更新できますか ?

回答:

Identity Manager には「サーバー暗号化の管理」というタスクが用意されており、承認されたセキュリティー管理者はいろいろなキー管理タスクを実行することができます。そのタスクには、新しい現在のゲートウェイキーの生成や生成された現在のゲートウェイキーによるすべてのゲートウェイの更新などが含まれます。このキーはサーバーゲートウェイ間で送信されるすべてのペイロードを保護する、セッション単位のキーを暗号化するために使用されます。新たに生成されるゲートウェイキーは、システム設定 (「Identity Manager 設定オブジェクトの編集」) の pbeEncrypt 属性の値に基づいて、デフォルトキーまたは PBE キーで暗号化されます。

質問:

ゲートウェイキーはサーバー上とゲートウェイ上のどこに格納されますか ?

回答:

サーバー上では、ゲートウェイキーはサーバーキーとまったく同じようにリポジトリに格納されます。ゲートウェイ上では、ローカルレジストリキー内に格納されます。

質問:

ゲートウェイキーはどのように保護されますか ?

回答:

ゲートウェイキーはサーバーキーの場合と同じように保護されます。サーバーが PBE 暗号化を使用するように設定されている場合、ゲートウェイキーは PBE が生成するキーで暗号化されます。このオプションが false に設定されている場合には、ゲートウェイキーはデフォルトキーで暗号化されます。詳細は、「サーバー暗号化キーについてのよくある質問」を参照してください。

質問:

ゲートウェイキーを安全な外部記憶装置にエクスポートしてもよいですか ?

回答:

ゲートウェイキーは、サーバーキーの場合と同じく、「サーバー暗号化の管理」タスクを使用してエクスポートできます。詳細は、「サーバー暗号化キーについてのよくある質問」を参照してください。

質問:

サーバーキーとゲートウェイキーはどのように破棄されますか ?

回答:

サーバーキーとゲートウェイキーは、サーバーリポジトリからそれらを削除することによって破棄されます。あるキーを使用して暗号化されたサーバーデータがある間や、そのキーに依存するゲートウェイがある間は、そのキーを削除しないように注意してください。「サーバー暗号化の管理」タスクを使用して、現在のサーバーキーですべてのサーバーデータを再暗号化し、現在のゲートウェイキーをすべてのゲートウェイで同期することによって、古いキーを削除する前に、確実にどの古いキーも使用されていない状態になるようにしてください。