サービスプロバイダユーザー管理者ロールの制御の範囲は、特定の Identity Manager 管理者、Identity Manager エンドユーザー、または Identity Mananger サービスプロバイダエンドユーザーが表示できるサービスプロバイダユーザーを指定します。この範囲は、ディレクトリのサービスプロバイダユーザーを一覧表示するようにリクエストされたときに適用されます。
サービスプロバイダユーザー管理者ロールの制御の範囲では、以下の設定を 1 つ以上指定できます。
「ユーザー検索コンテキスト」。検索の開始に規則を使用するかテキスト文字列を使用するかを指定します。
「なし」を指定した場合、デフォルトの検索コンテキストは、サービスプロバイダユーザーディレクトリとして設定された Identity Mananger リソースで指定されたベースコンテキストになります。
「ユーザー検索フィルタ」。検索フィルタに規則を適用するかテキスト文字列を適用するかを指定します。
指定したテキスト文字列、または選択した規則から返されるテキスト文字列は、検索コンテキスト内で、この管理者ロールに割り当てられたユーザーが管理するユーザーセットを表す LDAP 準拠の検索フィルタ文字列になります。指定したフィルタは、ユーザーが指定した検索フィルタと結合されます。 検索結果として返されるユーザーには、この管理者ロールに割り当てられたユーザーが一覧表示する権限を与えられていないユーザーが含まれないようにします。
「ユーザー検索後に適用されるフィルタ規則」。ユーザー検索フィルタの適用後に適用される規則を選択します。
この規則は、サービスプロバイダユーザーディレクトリに対して最初の LDAP 検索が実行されたあとに実行され、検索結果を評価して、リクエスト元のユーザーがアクセスを許可されている識別名 (dn) を決定します。
このタイプの規則を使用できるのは、あるユーザーをリクエスト元ユーザーの制御の範囲に含めるかどうかを LDAP 以外のユーザー属性 (グループメンバーシップなど) を使用して判断する場合や、フィルタでの判断をサービスプロバイダユーザーディレクトリ以外のリポジトリ (Oracle データベースや RACF など) を使用して行う必要がある場合などです。