リソースアカウント属性 (またはスキーママップ) は、管理するリソースの属性を参照する abstract メソッドを提供します。スキーママップを使用すると、Identity Manager 内で属性を参照する方法 (スキーママップの左側) およびその名前を実際のリソース上の属性名にマッピングする方法 (スキーママップの右側) を指定できます。次に、フォームまたはワークフロー定義内で Identity Manager 属性名を参照したり、リソース自体の属性を効果的に参照したりできます。
Identity Manager の属性と LDAP リソースの属性間のマッピング例を、次に示します。
Identity Manager の属性 |
LDAP リソースの属性 |
|
firstname |
<--> |
givenName |
lastname |
<--> |
sn |
リソースに対してアクションを実行する際、Identity Manager 属性 firstname への参照はすべて、実際には LDAP 属性 givenName への参照です。
Identity Manager から複数のリソースを管理する際、共通の Identity Manager アカウント属性を多数のリソース属性にマッピングすると、リソースの管理が大幅に簡略化されます。たとえば、Identity Manager fullname 属性を Active Directory リソース属性 displayName にマッピングできます。一方、LDAP リソース上で、同じ Identity Manager fullname 属性を LDAP 属性 cn にマッピングできます。結果として、管理者は fullname 値を一度指定するだけで済みます。ユーザーを保存する際、さまざまな属性値を持つリソースに fullname 値が渡されます。
リソースウィザードの「アカウント属性」ページでスキーママップを設定することにより、次を実行できます。
管理するリソースから取得される属性の属性名およびデータ型を定義する
リソース属性を、企業または組織に必須のもののみに制限する
複数のリソースで使用する一般的な Identity Manager 属性名を作成する
必須のユーザー属性と属性タイプを識別する
リソースアカウント属性を表示または編集するには、次の手順に従います。
管理者インタフェースで、「リソース」をクリックします。
アカウント属性を表示または編集するリソースを選択します。
「リソースアクション」リストで、「リソーススキーマの編集」をクリックします。
リソースアカウント属性の編集ページが開きます。
スキーママップの左の列 (タイトルは「アイデンティティーシステムのユーザー属性」) には、Identity Manager の管理者インタフェースおよびユーザーインタフェースで使用されるフォームで参照される Identity Manager アカウント属性の名前が含まれています。スキーママップの右の列 (タイトルは「リソースユーザー属性」) には、外部ソースの属性名が含まれています。