「サービスプロバイダ」->「トランザクション設定の編集」をクリックします。
「サービスプロバイダのトランザクション設定」ページが開きます。
図 17–5 に、「デフォルトのトランザクション実行オプション」領域を示します。
「保証される整合性レベル」で適切なオプションを選択して、ユーザー更新のトランザクション整合性レベルを指定します。
次のオプションがあります。
「なし」。ユーザーのリソース更新の順序付けは保証されません。
「ローカル」。同じサーバーで処理されているユーザーのリソース更新の整合性が保証されます。
「完全」。ユーザーのすべてのリソース更新の順番付けがサーバー全体で保証されます。このオプションは、すべてのトランザクションがトランザクションの試行まで、または非同期処理まで持続していることを必要とします。
必要に応じて「デフォルトのトランザクション実行オプション」領域を有効にします。
次のオプションがあります。
「最初の試行を待機」。IDMXUser ビューオブジェクトがチェックインされるときにどのように呼び出し元に制御が戻されるかを指定します。このオプションを有効にすると、プロビジョニングトランザクションが試行を 1 回完了するまで、チェックイン操作が遮断されます。非同期処理を無効にした場合、トランザクションは成功するか、コントロールが返される場合は失敗します。非同期処理が有効になっている場合、トランザクションは引き続きバックグラウンドで再試行されます。このオプションを無効にすると、プロビジョニングトランザクションの試行の前に、チェックイン操作から呼び出し元に制御が戻ります。このオプションを有効にすることを検討してください。
「非同期処理の有効化」。このオプションは、チェックイン呼び出しが戻ったあとでプロビジョニングトランザクションの処理を継続するかどうかを制御します。
非同期処理を有効にすると、トランザクションの再試行が可能になります。「トランザクション処理の詳細設定」で設定されているワークスレッドを非同期で実行させることで、スループットも向上します。このオプションを選択した場合は、同期入力フォームを使用してリソースをプロビジョニングまたは更新する再試行間隔および試行回数を設定します。
「非同期処理の有効化」を選択したときは、「再試行タイムアウト」値を入力します。これは、失敗したプロビジョニングトランザクションがサーバーで再試行される期間の上限をミリ秒で表した値です。この設定により、サービスプロバイダユーザー LDAP ディレクトリなど、個々のリソースの再試行設定が補足されます。たとえば、リソースの再試行制限に達する前にこの制限に達した場合、トランザクションは終了します。負の値の場合、再試行の回数は個々のリソースの設定のみにより制限されます。
「試行前の持続的トランザクション」。 このオプションを有効にすると、プロビジョニングトランザクションは試行される前にトランザクション持続ストアに書き込まれます。このオプションを有効にすると、ほとんどのプロビジョニングトランザクションは最初の試行で成功するため、不要なオーバーヘッドが生じる場合があります。「最初の試行を待機」オプションを無効にしている場合を除き、このオプションは無効にすることを検討してください。「完全」整合性レベルが選択されている場合は、このオプションを使用できません。
「非同期処理の前の持続的トランザクション」(デフォルトの選択)。 このオプションを有効にすると、プロビジョニングトランザクションは非同期で処理される前にトランザクション持続ストアに書き込まれます。「最初の試行を待機」オプションが有効になっている場合、再試行が必要なトランザクションは、制御がコールアウト元に戻る前に持続ストアに書き込まれます。「最初の試行を待機」オプションが無効になっている場合、トランザクションは試行される前に常に持続ストアに書き込まれます。このオプションは有効にすることをお勧めします。「完全」整合性レベルが選択されている場合は、このオプションを使用できません。
「各更新時の持続的トランザクション」。このオプションを有効にすると、プロビジョニングトランザクションは再試行後に持続ストアに書き込まれます。これにより、「トランザクションの検索」ページから検索できるトランザクション持続ストアは常に最新になるため、問題の分離に役に立つ場合があります。