Sun Identity Manager 8.1 ビジネス管理者ガイド

PasswordSync のサイレントインストール

サイレントインストールを実行するように、PasswordSync インストーラを設定することができます。この機能を使用するには、まず PasswordSync のインストール中に設定パラメータをファイルに記録する必要があります。以降のインストールでは、このファイルを参照して同じ設定を再現します。


注 –

サイレントインストールの手順を使用する場合は、サイレントインストールを使用するサーバーごとに完全な製品をインストールする必要があります。設定の記録と再現は、システムにインストールする設定アプリケーションに依存します。


サイレントインストール処理では、Windows の msiexec ユーティリティーを使用します。このユーティリティーは、.msi ファイルをコマンド行からインストールします。

このユーティリティーの使用方法を表示するには、コマンドプロンプトで msiexec /? と入力します。

Microsoft の Web サイトでもドキュメントを入手できます。たとえば、Windows Server 2003 で msiexec を使用する場合は、http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc759262.aspx を参照してください。

Procedureインストールパラメータを設定ファイルに記録する

次の手順に従い、インストールウィザードを使用して PasswordSync をインストールします。設定ユーティリティーが設定パラメータを取得して、XML ファイルに書き込みます。

始める前に

インストールする前に、古いバージョンの PasswordSync を削除してください。

  1. PasswordSync のインストールファイル (.msi ファイル) があるディレクトリに移動します。

    詳細については、「PasswordSync 設定アプリケーションをインストールする」を参照してください。

  2. コマンドプロンプトに次のコマンドを入力します。引数と値は、大文字と小文字を区別します。


    msiexec /i pwSyncInstallFile CONFIGARGS="-writexml fullPathToFile"

    各表記の意味は次のとおりです。

    • pwSyncInstallFile は、PasswordSync のインストールファイルです。(IdmPwSync_86.msi または IdmPwSync_x64.msi)

    • fullPathToFile は、XML ファイルを書き込む場所を指定します。

    たとえば、次のようにします。


    msiexec /i IdmPwSync_x86.msi CONFIGARGS="-writexml c:\tmp\myconfig.xml"
  3. 製品をインストールします。

ProcedurePasswordSync をサイレントインストールする

始める前に
  1. 作成したインストール設定 XML ファイルを、インストーラが読み取ることができる場所にコピーします。

  2. コマンドプロンプトに次のコマンドを入力します。引数と値は、大文字と小文字を区別します。


    msiexec /i pwSyncInstallFile ADDLOCAL="installFeature" CONFIGARGS="-readxml fullPathToFile"
     INSTALLDIR="installDir" /q

    各表記の意味は次のとおりです。

    • pwSyncInstallFile は、PasswordSync のインストールファイルです。(IdmPwSync_86.msi または IdmPwSync_x64.msi)

    • installFeature は、インストールする PasswordSync の機能を指定します。次のいずれかを選択します。

      • MainProgram — インターセプタ .dll ファイルのみをインストールします。

      • Configuration — 設定アプリケーションのみをインストールします。

      • ALL — 完全な製品をインストールします。

      /q オプションが指定されている場合は、何も指定しないと、デフォルトで MainProgram が使用されます。

    • fullPathToFile は、設定 XML ファイルのパスを指定します。

    • installDir は、カスタムインストールディレクトリのフルパスを指定します。省略可能です。

    • /q は、処理が完了したときにサーバーを自動的に再起動する非 GUI インストールを指定します。このオプションを指定しないとインストールウィザードが表示されますが、設定は定義済みの内容で実行されます。省略可能です。

    次に例を示します。

    msiexec /i IdmPwSync_x86.msi CONFIGARGS="-readxml c:\tmp\myconfig.xml"
    msiexec /i IdmPwSync_x86.msi ADDLOCAL="MainProgram" 
    CONFIGARGS="-readxml c:\tmp\myconfig.xml" /q
    msiexec /i IdmPwSync_x64.msi ADDLOCAL="Complete" 
    CONFIGARGS="-readxml c:\tmp\myconfig.xml" 
    INSTALLDIR="C:\Program Files\Sun Microsystems\MyCustomInstallDirectory" /q