Sun Identity Manager 8.1 アップグレード

設定とカスタマイズ

本書では、Identity Manager 製品の設定オブジェクトを編集することを、「設定」と呼びます。設定オブジェクトを編集するには、Identity Manager 管理者インタフェースを使用するか、公開されているドキュメントに従ってリポジトリオブジェクトを編集します。たとえば、設定には System Configuration や Reconciliation Policy の値の指定が含まれます。また、ターゲットシステムを表すリソースオブジェクトの定義や、Identity Manager が管理するアプリケーションの定義なども、設定に含まれます。

本書の趣旨として、「カスタマイズ」はユーザーが作成したコード、ファイル、またはリポジトリオブジェクトを表します。カスタマイズには、独自の Java コードの追加、JSP ファイルの追加または変更、およびワークフロー、フォーム、規則などの独自の XPRESS コードの作成が含まれます。独自の設定オブジェクトやメッセージカタログの作成も、カスタマイズと見なされます。

Sun のプロフェッショナルサービスでは、これらの用語の定義が多少異なります。たとえば、Sun のプロフェッショナルサービスでは、お客様に固有のワークフローが「設定」と見なされる場合があります。

本書での基本的な区別は、お客様が既知のオブジェクトや既知のタイプのオブジェクトのインスタンス内で指定した値を、Identity Manager 製品アップグレードが自動的に保存および更新することです。これらは「設定」です。Identity Manager 製品アップグレードは、お客様が作成したコードまたはオブジェクトを変更しようとしません。これらは「カスタマイズ」です。