Sun Identity Manager 8.1 アップグレード

タスク 12: ユーザー受け入れ評価の実行

ユーザー受け入れ評価の実行は、「タスク 9: 機能テストの実行」の実行と似ています。実際、評価計画を実行するか、シミュレーションの本稼働環境で評価計画の一部を実行するかを選択できます。

この 2 つのタスクの大きな違いは、ユーザー受け入れ評価のために、Identity Manager アプリケーションの実際のユーザーが現実的なデータを使用して評価を行うように手配する必要があるということです。

組織内に分散するユーザーの参加を計画することが困難な場合もありますが、ユーザー受け入れ評価は通常、非常に価値があります。Identity Manager アプリケーションの次のバージョンをユーザーに詳しく見てもらうことは、通常、生産性の維持と採用の促進に役立ちます。また、ユーザー受け入れ評価を実施することは、組織の配備が積極的であり、アプリケーションのユーザーのニーズに応えていることを示します。

多くの場合、ユーザー受け入れ評価で Identity Managerアプリケーションの問題が判明し、要件が明確になります。また、ユーザーが、他の環境では評価していないプラットフォームの項目に固有の問題を発見することもあります。多くの開発者は早期段階で問題を検出することを望みますが、ユーザー受け入れ評価で問題を検出することは、本稼働環境のアップグレード後に問題が検出されることよりもはるかによいことです。

最終的に、問題や制限事項がある状態で本稼働環境に進むことに決定した場合でも、あらかじめこれらの問題や制限事項が分かっています。その後、主要なユーザーが、アプリケーションの他のユーザーと問題や回避策について連絡するように準備します。

Procedureユーザー受け入れ評価で発見された問題に対処する

Task 9 と同様に、問題を修正する必要がある場合は、次の操作を行います。

  1. 開発環境のソース管理ベースラインに修正内容を組み込みます。

  2. 評価環境をリセットします。

  3. 評価環境をアップグレードします。

  4. Identity Manager アプリケーションを再評価します。

  5. 通常は、ユーザー受け入れ評価を繰り返します。

    増分的な評価で十分だと判断することもできます。