設定、カスタム設定オブジェクト、カスタムコード、テスト計画、および自動化されたテストはすべて、ソース管理ツールを使用して管理するようにしてください。CVS や Subversion などのソース管理ツールはいずれも、任意の数のテキストファイルまたはバイナリファイルに対する個々の変更を追跡し、特定のバージョンの Identity Manager アプリケーションを再生成することができます。本書では、これらのツールを総称して「ソース管理」と呼びます。
これらのソース管理されたファイルの一部は、各環境に応じて作成する必要があります。特に、設定オブジェクトには各環境で異なる値が格納されます。特定の Identity Manager リソースオブジェクトは、開発環境、テスト環境、および本稼働環境のそれぞれで、異なるホストマシンをポイントする場合があります。
多くのお客様は、NetBeansTM 用および Eclipse 用の Identity Manager IDE プラグインを使用して、各環境に応じた Identity Manager アプリケーションを生成しています。Identity Manager IDE プラグインには、設定ビルド環境 (Configuration Build Environment、CBE) が含まれます。一部のお客様は、Identity Manager IDE プラグインよりも前の、古いバージョンの CBE を使用しています。少数のお客様は、専用のメカニズムや自社製のメカニズムなどの、その他のツールや方法を使用しています。本書では、これらのツールを総称して CBE と呼び、また Identity Manager IDE もその本質として CBE と表します。
Identity Manager IDE プラグインや古いバージョンの CBE は、環境に固有の値をプレースホルダの値で置き換えることにより、設定オブジェクトをパラメータ化し、コードをパラメータ化できます。各環境に適切な Identity Manager アプリケーションのイメージを生成するために、これらのツールはプレースホルダを各環境に適切な設定値で置き換えます。パラメータ化されたオブジェクトをソース管理で管理すると、予測および反復可能なプロセスを使用して、同じバージョンの Identity Manager アプリケーションを各ターゲット環境用に構築することができます。