Sun Identity Manager 8.1 アップグレード

カスタマイズ済みのファイルを復元する

アップグレード時に、Identity Manager は、JSP や HTML のファイルなどのカスタマイズ済みのファイルをすべて、次のディレクトリに自動的にコピーします。

$WSHOME/patches/Sun_Java_System_Identity_Manager_Version_Date_/savedFiles

次の表に、このディレクトリ内のファイルを示します。

表 3–1 savedFiles ディレクトリファイル構造

ファイル名 

説明 

changedFileList

保存したすべてのカスタマイズ済みファイルのリストを持つファイル。 

このファイルには、アップグレード時に同じ名前のファイルがインストールされる場合に上書きされるファイル (旧バージョンの Identity Manager とともにインストールされたファイル) のリストもあります。 

notRestoredFileList

アップグレードプロセスで復元されない、すべてのカスタマイズ済みファイルのリストを持つファイル

notInstalledFileList

アップグレードプロセスでインストールされない、新バージョンのファイルのリストを持つファイル

アップグレードでは、元の Identity Manager とともにインストール済みの一部のファイルが追加されることがあります。古いファイルを上書きする前に、Identity Manager はそれらのファイルをsavedFiles ディレクトリに自動的に保存します。それらのファイルのリストについては、 changedFileList ファイルを参照してください。

Identity Manager は、アップグレードプロセスで changedFileList にリストされているファイルの多く (すべてではない) を自動的に復元します。それらのファイルのリストについては、 notRestoredFileList を参照してください。カスタマイズ済みのファイルの復元時に、Identity Manager は、アップグレードでインストールされたファイルの新バージョンを上書きします。

カスタマイズ済みファイルの一部を手動で復元する必要がある場合があります。アップグレードで復元されないファイルのリストについては、 notRestoredFileList ファイルを参照してください。カスタマイズ済みファイルを手動で復元する必要がある場合は、アップグレード時にインストールされた新規ファイルを編集してカスタマイズし、その編集したファイルを保存します。