Sun Identity Manager 8.1 リソースリファレンス

リソースアクションの使用

Oracle ERP アダプタは、リソースアクションをサポートします。これらのアクションを有効にするには、Javascript または BeanShell で記述されたスクリプトを設定する必要があります。このアダプタは、次のプロビジョニングアクションの実行後または実行前に、これらのスクリプトを呼び出します。

どのアクションスクリプトも、java.util.Map クラスで定義されているように、actionContext マップを受け取ります。マップに格納できる内容は、アクションごとに異なります。

スクリプトは、それ自体に渡された JDBC 接続を閉じることはできません。アダプタが適切な時期に自動的に接続を閉じます。

リソースアクションの実装については、第 50 章リソースへのアクションの追加を参照してください。サンプルスクリプトは、$WSHOME/sample/OracleERPActions.xml にあります。

create 前アクションと後アクション

アクションに渡される actionContext マップには次のエントリが含まれます。

キー  

値の型  

値の説明  

conn

java.sql.Connection 

顧客のデータベースへの JDBC 接続 

adapter

com.waveset.adapter.OracleERPResourceAdapter 

アダプタインスタンス 

action

java.lang.String 

createUser」という文字列

timing

java.lang.String 

before または after である必要があります

id

java.lang.String 

作成するユーザーのアカウント ID 

password

java.lang.String 

存在する場合、この値は、新しいユーザーの復号化されたパスワードです。 

attributes

java.util.Map 

新しいユーザーに設定する属性のマップ。 

  • キーは、設定する属性を識別します

  • 値は、その属性に設定する復号化された値を指定します。

errors

java.util.List 

最初は、この値は空のリストです。 

処理中にエラーが発生した場合、スクリプトによってこのリストに java.lang.String オブジェクトを追加できます。

trace

com.sun.idm.logging.trace.Trace 

実行のトレースに使用されるオブジェクト 

スクリプトは、このクラスのメソッドを使用することで、顧客の環境でデバッグ可能なものとなります。 

エラー処理

スクリプト内から例外がスローされた場合は、失敗とみなされます。

スクリプトでエラーが発生した場合、スクリプトによって errors キーに適切な文字列を追加することもできます。errors リストに項目が存在する場合は、作成の失敗とみなされます。

update 前アクションと後アクション

アクションに渡される actionContext マップには次のエントリが含まれます。

キー  

値の型  

値の説明  

conn

java.sql.Connection 

データベースへの JDBC 接続 

adapter

com.wavset.adapter.OracleERPResourceAdapter 

アダプタインスタンス 

action

java.lang.String 

updateUser」という文字列

timing

java.lang.String 

before または after である必要があります

id 

java.lang.String 

更新するユーザーのアカウント ID。 

password

java.lang.String 

存在する場合、この値はユーザーの新しいパスワードの復号化された値です。 

attributes

java.util.Map 

既存のユーザーに設定する属性のマップ。 

  • キーは、設定する属性を識別します

  • 値は、その属性に設定する復号化された値です。

    キーがない場合は、その属性が更新されないということです。

errors

java.util.List 

最初は、この値は空のリストです。 

処理中にエラーが発生した場合、スクリプトによってこのリストに java.lang.String オブジェクトを追加できます。

trace

com.sun.idm.logging.trace.Trace 

実行のトレースに使用されるオブジェクト。 

スクリプトは、このクラスのメソッドを使用することで、顧客の環境でデバッグ可能なものとなります。 

エラー処理

スクリプト内から例外がスローされた場合は、失敗とみなされます。

スクリプトでエラーが発生した場合、スクリプトが errors キーに適切な文字列を追加することもできます。errors リストに項目が存在する場合は、更新の失敗とみなされます。

delete 前アクションと後アクション

アクションに渡される actionContext マップには次のエントリが含まれます。

キー  

値の型  

値の説明  

conn

java.sql.Connection 

データベースへの JDBC 接続 

adapter

com.wavset.adapter.OracleERPResourceAdapter 

アダプタインスタンス 

action

java.lang.String 

deleteUser」という文字列

timing

java.lang.String 

before または after である必要があります

id

java.lang.String 

削除するユーザーのアカウント ID 

errors

java.util.List 

最初は、この値は空のリストです。 

処理中にエラーが発生した場合、スクリプトによってこのリストに java.lang.String オブジェクトを追加できます。

trace

com.sun.idm.logging.trace.Trace 

実行のトレースに使用されるオブジェクト。 

スクリプトは、このクラスのメソッドを使用することで、顧客の環境でデバッグ可能なものとなります。 

エラー処理

スクリプト内から例外がスローされた場合は、失敗とみなされます。

スクリプトでエラーが発生した場合、スクリプトによって errors キーに適切な文字列を追加できます。errors リストに項目が存在する場合は、削除の失敗とみなされます。

enable 前アクションと後アクション

アクションに渡される actionContext マップには次のエントリが含まれます。

キー  

値の型  

値の説明  

conn 

java.sql.Connection 

データベースへの JDBC 接続 

adapter 

com.wavset.adapter.OracleERPResourceAdapter 

アダプタインスタンス 

action 

java.lang.String 

enableUser」という文字列

timing 

java.lang.String 

before または after である必要があります

id 

java.lang.String 

無効にするユーザーアカウント ID 

errors 

java.util.List 

最初は、この値は空のリストです。 

処理中にエラーが発生した場合、スクリプトによってこのリストに java.lang.String オブジェクトを追加できます。

trace 

com.sun.idm.logging.trace.Trace 

実行のトレースに使用されるオブジェクト。 

スクリプトは、このクラスのメソッドを使用することで、顧客の環境でデバッグ可能なものとなります。 

エラー処理

スクリプト内から例外がスローされた場合は、失敗とみなされます。

スクリプトでエラーが発生した場合、スクリプトが errors キーに適切な文字列を追加することもできます。errors リストに項目が存在する場合は、失敗とみなされます。

disable 前アクションと後アクション

アクションに渡される actionContext マップには次のエントリが含まれます。

キー  

値の型  

値の説明  

conn

java.sql.Connection 

データベースへの JDBC 接続 

adapter

com.wavset.adapter.OracleERPResourceAdapter 

アダプタインスタンス 

action

java.lang.String 

disableUser」という文字列

timing

java.lang.String 

before または after である必要があります

id

java.lang.String 

無効にするユーザーアカウント ID 

errors

java.util.List 

最初は、この値は空のリストです。 

処理中にエラーが発生した場合、スクリプトによってこのリストに java.lang.String オブジェクトを追加できます。

trace

com.sun.idm.logging.trace.Trace 

実行のトレースに使用されるオブジェクト。 

スクリプトは、このクラスのメソッドを使用することで、顧客の環境でデバッグ可能なものとなります。 

エラー処理

スクリプト内から例外がスローされた場合は、失敗とみなされます。

スクリプトでエラーが発生した場合、スクリプトが errors キーに適切な文字列を追加することもできます。errors リストに項目が存在する場合は、失敗とみなされます。

getUser 後アクション

getUser アクションは、標準的なアダプタから取得されるカスタムアカウント属性だけでなく、追加のカスタムアカウント属性をデータベースから取得する必要がある場合に便利です。このアクションを有効にするには、「GetUser After アクション」というラベルの付いたリソースパラメータを設定することにより、このリソースアクションの名前を指定します。

アクションに渡される actionContext マップには次のエントリが含まれます。

キー  

値の型  

値の説明  

conn

java.sql.Connection 

データベースへの JDBC 接続 

adapter

com.wavset.adapter.OracleERPResourceAdapter 

アダプタインスタンス 

action

java.lang.String 

getUser」という文字列

id

java.lang.String 

取得するユーザーアカウント ID。 

current属性

java.util.Map 

既存のユーザーに設定する属性のマップ。 

  • キーは、設定する属性を識別します

  • 値は、その属性に設定する復号化された値です。

changed属性

java.util.Map 

これは、空のマップとして渡されます。 

スクリプトでは、次の目的のために、オプションでこのマップにデータを設定することができます。 

  • 新しいアカウント属性を Identity Manager のユーザービューに追加する場合、または

  • Identity Manager のユーザービューでアカウント属性の値を変更する場合

    キーは、アカウント属性の名前 (スキーママップの右側で登録される) です。値は、アカウント属性に設定する値です。

errors

java.util.List 

最初は、この値は空のリストです。 

処理中にエラーが発生した場合、スクリプトによってこのリストに java.lang.String オブジェクトを追加できます。

trace

com.sun.idm.logging.trace.Trace 

実行のトレースに使用されるオブジェクト。 

スクリプトは、このクラスのメソッドを使用することで、顧客の環境でデバッグ可能なものとなります。 

エラー処理

スクリプト内から例外がスローされた場合は、失敗とみなされます。

スクリプトでエラーが発生した場合、スクリプトによって errors キーに適切な文字列を追加できます。errors リストに項目が存在する場合は、取得の失敗とみなされます。