Sun Identity Manager 8.1 リソースリファレンス

不在メッセージ

outOfOfficeEnabled および outofOfficeMessage のアカウント属性を使用すると、不在時の自動返信機能を有効にして、不在メッセージを設定できます。これらは Exchange 2000 または 2003 アカウントで使用できます。これらの属性が設定されるのはアカウントの更新時のみで、アカウントの作成時には設定されません。

このアダプタでは、ゲートウェイマシン上に Messaging Application Programming Interface (MAPI) をインストールする必要があります。MAPI サブシステムをインストールするには、少なくとも 2 とおりの方法があります。もっとも単純な方法は、ゲートウェイマシン上に Microsoft Outlook クライアントをインストールすることです。この場合、これ以外の設定は必要ありません。

Messaging Application Programming Interface (MAPI) もう 1 つの方法は、Exchange Server CD にある Exchange System Management Tools をインストールすることです。この管理ツールは、通常の Exchange Server のコンポーネントとしてインストールされます。ただし、このインストールによって MAPI サブシステムのファイルはインストールされますが、これで設定が完了するわけではありません。

mapisvc.inf ファイル (通常は c:\winnt\system32 にある) には使用可能な MAPI サービスが格納されていますが、このファイルを更新して Exchange メッセージサービスのエントリを追加する必要があります。msems.inf ファイル (gateway zip ファイルに格納されている) に格納されているエントリは、Exchange メッセージサーバーを設定するために、mapisvc.inf ファイルにマージします。msems.inf ファイルは、メモ帳などのテキストエディタを使用して、手動で mapisvc.inf ファイルにマージできます。また、Microsoft Platform SDK には MergeIni.exe という名前のツールも用意されています。 これは Microsoft SDK\Bin ディレクトリの Windows Core SDK にあります。

MergeIni を実行するには、次のコマンドを使用します。

MergeIni msems.inf -m

Out of Office 属性は、msExchHideFromAddressLists 属性が有効になっている場合は取得できません。msExchHideFromAddressLists が true になっているときに、ユーザーフォームに Out of Office 属性を表示しようとしても、値は定義されません。サンプルの Active Directory ユーザーフォームには、msExchHideFromAddressLists が有効になっているときは Identity Manager に Out of Office 属性を表示させないロジックが組み込まれています。

Exchange Server 2007 では、ユーザーに対する Out Of Office メッセージの設定はサポートされていません。メッセージはユーザーエントリの一部として格納されなくなり、ユーザーのメールボックスの一部を形成します。Out of Office 返信を管理するには、エンドユーザーが Outlook または Outlook Web Access を使用することをお勧めします。