Sun Identity Manager 8.1 リソースリファレンス

ActiveSync 設定


注 –

Active Sync アダプタは、アカウントの削除を検出しません。このため、アカウントの削除を検出するように調整してください。


データベーステーブルアダプタは、Active Sync ポーリングの実行中に、ユーザーフォーム (指定されている場合はワークフロー) に渡すためのリソースアカウントを、指定したデータベーステーブルから選択します。

「静的検索述語」パラメータによって、データベースから返されるアカウントを限定するために使用される任意の静的な述語を指定します。述語は SQL 式として評価されます。このパラメータは、ネイティブな SQL 構文で表してください。

次の例は、このパラメータの使用方法を示したものです。

syncState = ”P’

この例では、syncState という名前の列が存在することと、P が取り得る値であることが必要です。この値を「最後にフェッチされた述語」パラメータと結合させることで、完全な修飾子が形成されます。

「付加する結合子」パラメータの値は、AND または OR です。これは、最後にフェッチされた述語の前に付加される結合を指定します。

「最後にフェッチされた述語」パラメータでは、述語をもう 1 つ任意で指定しますが、この述語には Identity Manager で定義された 1 つ以上のユーザー属性を含めることができます。この機能によって、前回のポーリングで返された値を現在のポーリングで返された値と比較する述語を、ネイティブ SQL 構文で構築することができます。たとえば、lastMod 列にタイムスタンプが格納されていれば、その値を各ポーリングで比較することができます。次に、現在のポーリングの値が前のポーリングの値より大きい場合は、データベースエントリに関する情報を返します。次の式は、この機能を示しています。

lastMod > ’$(lastmod)’

括弧内には、スキーママップページで定義された Identity Manager ユーザー属性を指定する必要があります。$(lastmod) トークンは、前のポーリングで返された値に置き換えられます。たとえば、2004-06-20 6:23:00 などの値になります。


注 –

アダプタが最初にポーリングを行なったときは、前に取得された値が存在しないため、「LAST FETCHED フィルタ」は適用されません。このフィルタは、その後のすべてのポーリングで実行されます。


データベーステーブルアダプタは、「静的検索述語」、「付加する結合子」、および「最後にフェッチされた述語」リソースパラメータを連結して、次のような検索式を送信します。

syncState = ’P’ AND lastMod > ’2004-06-20 6:23:00’

ORDER BY パラメータを使用すると、指定した順序で行を処理するためのポーリングを強制する、ネイティブの SQL ORDER BY 節を指定できます。値の中には ORDER BY という単語を含めないでください。たとえば、lastMod の値を指定する場合、行は lastMod 列に基づいて、昇順に並べ替えられます。

オプションで、「変更時に実行するプロセス」パラメータを指定した場合、データベースから返されるそれぞれの修飾アカウントで起動する Identity Manager ワークフローが特定されます。このワークフローに渡される値のマップは、スキーママップの左側の属性によってキー設定されます。この値が指定されていない場合は、標準の Active Sync ユーザーフォーム処理によって更新が実行されます。