Sun Identity Manager 8.1 リソースリファレンス

ワークフロー

Remedy の統合については、『Business Administrator's Guide』を参照してください。

Active Sync 機能を有効にしない場合、Remedy アダプタは Remedy チケットを Identity Manager ワークフローに自動的に統合します。

Active Sync 機能を使用する場合は、次の機能をサポートするようにアダプタを設定できます。

Active Sync が有効な場合、Remedy アダプタは「更新検索フィルタ」、「付加する結合子」、および「LAST FETCHED フィルタ」の各リソースパラメータを使用して、返されるチケットを判定します。「更新検索フィルタ」、「LAST FETCHED フィルタ」、またはその両方を使用するようにしてください。

「更新検索フィルタ」パラメータは省略可能なパラメータで、Remedy の検索式を指定します。このパラメータには、Remedy ユーザーアプリケーションの詳細検索条件に入力できる有効な検索式を含めることができます。有効な検索式には、フィールド、選択値、およびキーワードを含めることができます。このアダプタは、検索式の有効性を確認しません。

次の例は、Remedy User アプリケーションに用意されている Help Desk Cases サンプルフォームで使用できる検索式を示しています。


注 –

Remedy のフィールド名は一重引用符で囲み、値は二重引用符で囲みます。


「LAST FETCHED フィルタ」パラメータを使用する場合は、「付加する結合子」パラメータも指定する必要があります。付加する結合子」パラメータには、次のいずれかの値を含めることができます。

「LAST FETCHED フィルタ」パラメータはもう 1 つの Remedy 検索式を指定しますが、この式には Identity Manager で定義された 1 つ以上のユーザー属性を含めることができます。この機能を使用して、前のポーリングで返された値を現在のポーリングで返された値と比較する式を作成できます。たとえば、Remedy フォーム上の Case ID+ フィールドに各チケットの一意の ID が含まれる場合は、この値をポーリングごとに比較できます。現在のポーリングの値が前のポーリングの値より大きい場合は、チケットに関する情報を返します。次の式は、この機能を示しています。

’Case ID+’ > "$(caseId)"

括弧内の値には、スキーママップページで指定された Waveset ユーザー属性を指定する必要があります。$(caseId) トークンは、前のポーリングで返された値に置き換えられます。たとえば、HD0000045 などの値になります。


注 –

アダプタが最初にポーリングを行なったときは、前に取得された値が存在しないため、「LAST FETCHED フィルタ」は適用されません。このフィルタは、その後のすべてのポーリングで実行されます。


このアダプタは、「更新検索フィルタ」、「付加する結合子」、「LAST FETCHED フィルタ」の各リソースパラメータを連結し、次のような検索式を送信します。

’Status’ = "New" AND ’Case ID+’ > "HD00000045"