Sun Identity Manager 8.1 システム管理者ガイド

Sun Identity Manager Gateway のチューニング

Sun Identity Manager Gateway は、接続ごとにスレッドを生成して、リソース種類、ゲートウェイホスト、およびゲートウェイポートの一意の組み合わせごとに異なるプールを使用します。ゲートウェイは、5 分ごとにアイドル中の接続がないかチェックします。60 分間アイドル中の接続が合った場合、ゲートウェイはその接続を閉じてプールから削除します。

ゲートウェイは要求を受け取ると、次の操作を行います。

そのリソースの最大接続数を設定してください。また、その種類のすべてのリソースに対し、そのゲートウェイを使用しているのと同じ方法でこの接続を設定してください。このリソース種類では、所定のホストでゲートウェイに行った最初の接続とポートが、そのリソースの最大接続数を使用します。


注 –

そのリソースの最大接続数を変更する場合は、サーバーを再起動して変更内容を反映してください。


次の例は、接続、要求、およびゲートウェイスレッドの関係を示したものです。

Active Directory リソースで最大接続数を 10 に設定し、2 台の Identity Manager サーバーを使用している場合は、その Active Directory リソースのゲートウェイに最大 20 までの同時接続を設定できます (Identity Manager サーバーごとに 10)。このゲートウェイは、各サーバーから送信された 10 の同時要求を受け付けることができ、各要求を別々のスレッドで処理します。同時要求数がゲートウェイの最大接続数を超えた場合、それ以上の要求はゲートウェイが要求を完了して接続をプールに戻すまで、キューの中に入れられます。


注 –

ゲートウェイコードはマルチスレッドですが、この特性はゲートウェイで使用中の API やサービスに対応しません。Active Directory には、ゲートウェイは Microsoft から提供されている ADSI インタフェースを使用します。このインタフェースがゲートウェイの要求を並列に処理するかどうかを判断する調査は一切行われていません。


このほか、ゲートウェイのパフォーマンスを向上させる方法には、次のようなものがあります。