Sun Identity Manager 8.1 システム管理者ガイド

メインフレームホストアダプタの問題

RACF、ACF2、または TopSecret のホストアダプタが接続を再利用できなかったりキャッシュできないと、ユーザーが頻繁にログインしなくてはならなくなります。これにより、パフォーマンスに悪影響を与えます。この問題は、キャッシュのタイムアウト設定に原因があることがよくあります。

    キャッシュのタイムアウト設定を確認するには、Identity Manager のアダプタ接続プールを次のようにトレースします。

  1. Identity Manager の「Edit Configuration Object」ページから、com.waveset.adapter.HostConnPool#reapConnections メソッドをレベル 4 でトレースします。

    トレースを有効にする手順については、「Identity Manager サーバーのトレース」を必要に応じて参照してください。

  2. アダプタが操作を実行中に、十分な長さの期間のトレースを取り込みます (最低 30-60 分)。

  3. アプリケーションサーバーの stdout のトレース出力またはトレースファイルをレビューして、Info reaping connection エントリを見つけます。

    もしもこのエントリが 30 分おきに 1 回以上発生している場合は、接続が不必要にタイムアウトになっているということです。

    この問題を解決するには、Idle Timeout リソース属性値を上げて、接続が頻繁にリープされすぎないようにします。Idle Timeout 属性値は、接続がログアウトされるまでのアイドル期間を制御します。デフォルト値は 90 秒ですが、これですと新たなログインが頻繁に発生します。

    理想的には、配備環境に合わせて、平均的なアイドル時間より長い値を指定してください。たとえば、Idle Timeout 属性値を 30 分 (1800000 ミリ秒) 以上に調節します。