JMX (Java Management Extensions) は、アプリケーション、システムオブジェクト、デバイス、およびサービス指向ネットワークの管理や監視を可能にする Java テクノロジです。管理/監視対象のエンティティーは、MBean (Managed Bean) と呼ばれるオブジェクトによって表されます。
ここでは、JMX クライアントからシステムを代わりに監視できるよう、Identity Manager サーバーに搭載した JMX を設定する方法について説明します。
また、JMX から監査イベントを使用できるように Identity Manager を設定することもできます。これについては、『Sun Identity Manager 8.1 ビジネス管理者ガイド』の「JMX パブリッシャータイプ」を参照してください。
個々のサーバーに JMX ポーリングの設定を行うには、次の項目を実行します。
「Administrator Interface を使用した Identity Manager の設定」に記載されている項目を実行します。「JMX」タブを選択します。
JMX クラスタポーリングを有効にして、ポーリングスレッドの間隔を設定します。
次のオプションを使用します。
「JMX の有効化」。JMX Cluster MBean に使用するポーリングスレッドを有効または無効にします。JMX を有効にするには、デフォルト設定の選択を解除します (デフォルト設定に対してfalse を選択します)。ポーリングサイクルにシステムリソースを使用するため、JMX の使用を計画している場合にのみこのオプションを有効にしてください。
「ポーリング間隔 (ms)」。JMX が有効に設定されている場合、サーバーがリポジトリのポーリングを行うデフォルト間隔を変更します。間隔はミリ秒単位で指定します。
デフォルトポーリング間隔は 60000 ミリ秒に設定されます。これを変更するには、このオプションのチェックボックスを選択解除し、表示される入力フィールドに新しい値を入力します。
サーバー設定に変更内容を保存するには、「保存」をクリックします。
Identity Manager サーバーに使用する JMX ポーリングのデフォルト設定を変更するには、「サーバーのデフォルト設定の編集」を参照してください。
JMX で収集したデータを表示するには、JMX クライアントを使用します。このクライアントは JConsole と呼ばれ、JDK 1.5 に付属しています。
実行中のサーバーと同じマシンで JConsole を使用するには、 JAVA_OPTS プロパティを次のように設定します。
-Dcom.sun.management.jmxremote
JConsole は正しい PID を使用して接続します。
JConsole をリモートで使用するには、JAVA_OPTS プロパティーを次のように設定します。
-Dcom.sun.management.jmxremote.port=9004
-Dcom.sun.management.jmxremote.authenticate=false
-Dcom.sun.management.jmxremote.ssl=false
jre/lib/management ディレクトリ内の jmxremote.access ファイルを編集し、次の 2 つの行のコメントを解除します。
monitorRole readonly
controlRole readwrite
Identity Manager MBeans, を表示するには、次のような URL のサーバーに接続します。
service:jmx:rmi:///jndi/rmi://localhost:9004/jmxrmi
使用する環境によっては、その他の設定が必要になることもあります。詳細は、JConsole のマニュアルを参照してください。
このほか、Identity Manager デバッグページ (http://ホスト:ポート/idm/debug) に移動して「Show MBean Info」ボタンをクリックすれば、JMX データを表示することもできます。
JMX については、次の Web サイトにアクセスしてください。
http://java.sun.com/javase/technologies/core/mntr-mgmt/javamanagement/docs.jsp