Enterprise Server のログレコードはサーバーログに記録されます。デフォルトのサーバーログの名前は server.log で、通常は domain-dir/logs に保存されます。サーバーログのデフォルトの名前または場所は、管理コンソール を使用して変更できます。
サーバーログのほかに、domain-dir/logs ディレクトリには次のログも保存されます。
HTTP サービスアクセスログ (/access サブディレクトリ)
トランザクションサービスログ (/tx サブディレクトリ)
サーバーログのサイズが指定された値 (バイト単位) に達すると、ログはローテーションされ、タイムスタンプを付加した server.log_ date という名前に変更されます。date は、ファイルがローテーションされた日時を表します。ログファイルのローテーションは、「サーバーログのローテーション」の手順に従って手動で行うこともできます。
Enterprise Server のログレコードは、次の統一形式に従います。
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[#|yyyy-mm-ddThh:mm:ss.SSS-Z|Log Level|ProductName-Version|LoggerName|Key Value Pairs|Message|#] |
[# と #] はレコードの開始と終了をマーク付けします。
垂直線 (|) は、レコードのフィールドを区切ります。
yyyy-mm-ddThh:mm:ss.SSSS-Z は、レコードが作成された日時を表します。たとえば、2006-10-21T13:25:53.852-0400 です。
Log Level は、指定したログレベルを表します。ログレベルには、SEVERE、WARNING、INFO、CONFIG、FINE、FINER、および FINEST のいずれかの値を選択できます。デフォルトは、「INFO」です。
ProductName-Version は、Enterprise Server の現在のバージョンを表します。たとえば、glassfish です。
LoggerName は、ログモジュールのソースを識別する階層ロガーの名前空間です。たとえば、javax.enterprise.system.core です。
Key Value Pairs は、キーの名前と値のペア (通常はスレッド ID) を表します。たとえば、_ThreadID=14; です。
Message は、ログメッセージのテキストです。Enterprise Server のすべての SEVERE および WARNING のメッセージと、多くの INFO メッセージは、モジュールコードと数値で構成されるメッセージ ID で始まります。たとえば、CORE5004 です。
ログレコードの例を次に示します。
[#|2006-10-21T13:25:53.852-0400|INFO|GlassFish10.0|javax.enterprise. system.core|_ThreadID=13;|CORE5004: Resource Deployed: [cr:jms/DurableConnectionFactory].|#]
管理コンソール では、ログレコードがわかりやすい形式で表示されます。