「IIOP リスナー」は、Enterprise JavaBeans のリモートクライアントおよびほかの CORBA ベースのクライアントから受信する接続を受け付ける待機ソケットです。Enterprise Server では、複数の IIOP リスナーを設定できます。各リスナーに対して、ポート番号 (オプション、デフォルトは 1072)、ネットワークアドレス、およびセキュリティー属性 (オプション) を指定してください。複数のリスナーを作成する場合は、リスナーごとに異なるポート番号を割り当てる必要があります。
ここでは、次のテーマを取り上げます。
IIOP リスナーを作成するには、リモートモードで create-iiop-listener サブコマンドを使用します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
create-iiop-listener(1) サブコマンドを使用して、IIOP リスナーを作成します。
このサブコマンドのプロパティーについては、このマニュアルページに記載されています。
変更内容を適用するために、Enterprise Server を再起動します。
「ドメインの再起動」を参照してください。
この例では、sample_iiop_listener という名前の IIOP リスナーを作成します。
asadmin> create-iiop-listener --listeneraddress 192.168.1.100 --iiopport 1400 sample_iiop_listener Command create-iiop-listener executed successfully. |
コマンド行に asadmin help create-iiop-listener と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
既存の IIOP リスナーを一覧表示するには、リモートモードで list-iiop-listeners サブコマンドを使用します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
list-iiop-listeners(1) サブコマンドを使用して、IIOP リスナーを一覧表示します。
この例では、サーバーインスタンスの IIOP リスナーをすべて表示します。
asadmin> list-iiop-listeners orb-listener-1 SSL SSL_MUTUALAUTH sample_iiop_listener Command list-iiop-listeners executed successfully. |
コマンド行に asadmin help list-iiop-listeners と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
list-iiop-listeners(1) サブコマンドを使用して、IIOP リスナーを一覧表示します。
set(1) サブコマンドを使用して、指定した IIOP リスナーの値を変更します。
リスナーは、そのドット表記名で指定します。
この例では、SSL を有効から無効に変更します。
asadmin> set "server.iiop-service.iiop-listener.SSL.enabled" server.iiop-service.iiop-listener.SSL.enabled=false Command set executed successfully. |
IIOP リスナーを削除するには、リモートモードで delete-iiop-listener サブコマンドを使用します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
list-iiop-listeners(1) サブコマンドを使用して、IIOP リスナーを一覧表示します。
delete-iiop-listener(1) サブコマンドを使用して、IIOP リスナーを削除します。
変更内容を適用するために、Enterprise Server を再起動します。
「ドメインの再起動」を参照してください。
この例では、sample_iiop_listener という名前の IIOP リスナーを削除します。
asadmin> delete-iiop-listener sample_iiop_listener Command delete-iiop-listener executed successfully. |
コマンド行に asadmin help delete-iiop-listener と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。