「ライフサイクルモジュール」は初期化サービスとも呼ばれ、Enterprise Server 環境内で短期的または長期的な Java ベースタスクを実行する手段として利用できます。これらのモジュールはサーバーの起動時に自動的に開始され、サーバーのライフサイクルのさまざまな段階で通知を受け取ります。ライフサイクルモジュールの設定済みのプロパティーは、サーバーの初期化中にプロパティーとして渡されます。
ライフサイクルモジュールのすべてのクラスとインタフェースは、as-install /glassfish/modules/glassfish-api.jar ファイルに格納されています。
ライフサイクルモジュールは次の Enterprise Server イベントを待機し、イベントに応じてタスクを実行します。
「初期化」。サーバーは構成を読み取り、組み込みサブシステム (セキュリティーサービスやロギングサービス) を初期化して、コンテナを作成します。
「起動」。サーバーは配備されたアプリケーションを読み込んで初期化します。
「実行可能」。サーバーは要求の処理を開始します。
「シャットダウン」。サーバーはアプリケーションをシャットダウンして停止します。
「終了」。サーバーはコンテナ、組み込みサブシステム、およびサーバー実行環境を終了します。
これらのイベントは LifecycleEvent クラスで定義されます。ライフサイクルモジュールの作成については、『Sun GlassFish Enterprise Server v3 Application Development Guide』の第 13 章「Developing Lifecycle Listeners」を参照してください。
is-failure-fatal 設定が true に設定されている場合は (デフォルトでは false)、ライフサイクルモジュールで障害が発生したときにサーバーの初期化または起動が中止されます。ただし、シャットダウンまたは終了は実行されます。