Logical Domains 1.2 管理ガイド

遅延再構成

即座に有効になる動的再構成処理とは対照的に、遅延再構成処理は、次の状況で有効になります。

Logical Domains Manager 1.2 ソフトウェアは、遅延再構成処理を制御ドメインに限定します。ほかのすべてのドメインの場合、リソースの動的再構成が可能でないかぎり、構成を変更するにはドメインを停止する必要があります。

Sun UltraSPARC T1 プロセッサを使用している場合で、Logical Domains Manager が先にインストールされて有効になっているとき、または構成が factory-default に復元されているときは、ldmd は構成モードで動作します。このモードでは、再構成要求は受け入れられてキューに入れられますが、処理されません。これにより、実行中のマシンの状態には影響を与えずに新しい構成が生成されて SP に格納されます。そのため、構成モードは、I/O ドメインの遅延再構成や再起動のような制限によって妨げられることがなくなります。

制御ドメインで遅延再構成が進行中の場合、その制御ドメインが再起動するまで、または停止して起動するまで、その制御ドメインに対するその他の再構成要求は延期されます。また、制御ドメインに対して未処理の遅延再構成がある場合、その他の論理ドメインに対する再構成要求は厳しく制限され、適切なエラーメッセージを表示して失敗します。

Logical Domains Manager の ldm cancel-operation reconf コマンドは、制御ドメインの遅延再構成処理を取り消します。遅延再構成処理は、ldm list-domain コマンドを使用して一覧表示できます。遅延再構成機能の使用法については、ldm(1M) マニュアルページを参照してください。


注 –

その他の ldm remove-* コマンドが仮想 I/O デバイスで遅延再構成処理をすでに実行している場合、ldm cancel-operation reconf コマンドを使用できません。このような状況では、ldm cancel-operation reconf コマンドは失敗します。